京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『君の忘れ方』

2025-02-07 | 邦画



□作品オフィシャルサイト 「君の忘れ方
□監督・脚本 作 道雄
□原案 一条真也
□キャスト 坂東龍汰、西野七瀬、南 果歩、津田寛治、岡田義徳、風間杜夫

■鑑賞日 2月1日(月)

■劇場 シネスイッチ銀座
■cyazの満足度 ★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

坂東龍汰が映画単独初主演の作品。かみさんのリクエストにお答えして銀座で映画。
大切な人を亡くして悲嘆を抱えている森下昴(坂東龍汰)人に寄り添う

「グリーフケア」を通じて、婚約者・柏原美紀(西野七瀬)を突然亡くした主人公・昴が
再生していく姿を描いていくヒューマンドラマ。

昴は茫然自失の日々を過ごし、そんな息子を見かねた母・洋子(南 果歩)は実家のある
飛騨に昴を呼び戻す。洋子も昴が7歳の頃に夫が急死し、同様に悲嘆に暮れる日々を送っていた。
母の元気な姿に、昴はきっかけさえあれば人は立ち直れるのではないかと考え始め、
「グリーフケア」という概念と出合う。しかしいざ参加してみると、うまく悲しみと
向き合うことができない。

突然愛する人を失ってしまった人の心境は、想像できるものではないと思う。
心に傷を負ったしまい、そのことを忘れることは到底難しいということは想像できる。
この映画ではそんな主人公や家族の心のケアに「ついて描いていくものなのだが、
核心をついているものではなかったし、何となくこうなんだろうなぁ的な描き方。
坂東龍汰は最近注目の若手俳優だが、この微妙な主人公の心理描写が出来たかというと、
それほどでもなかったような・・・。監督の演出の弱さかもしれない。
むしろ昴の母を演じた南 果歩の演技がより、息子と同様に心に傷を負った母であり
妻であるその「心の叫び」とその行動がよく表現できたかと感じた。
グリーフケアの会の異端児・池内(岡田義徳)に、亡き人の幽霊を召喚する方法がある
なんて聞かされると、安定しない心が余計に揺れ動くことは間違いのない所だが、
おそらく取材の段階ではそういうケースもあったのかと思うしかなかった。

突然愛する人を亡くしたとき、本当にケアできるのかどうか?
過ぎていく時間が解決することなんて絶対にないと思うが・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする