□作品オフィシャルサイト 「バーン・アフター・リーディング」
□監督・製作・脚本 ジョエル・コーエン / イーサン・コーエン
□キャスト ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、フランシス・マクドーマンド、ジョン・マルコヴィッチ、ティルダ・スウィントン、リチャード・ジェンキンス、デヴィッド・ラッシュ、J・K・シモンズ、マイケル・カントリーマン、オレク・クルパ
■鑑賞日 4月25日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
ささ、コーエン兄弟の抱いていた世間から少し違った目線でこの豪華でクセのある俳優陣をどんな風に色付けしていくのか、違った興味をもって観てみたのだが。
地味ながら、多少好き嫌いが出てしまう過去のコーエン兄弟作品だが、『ノーカントリー』ではさすがにその力量を評価され、アカデミー賞作品賞ほか主要3部門を受賞した。 同様なクライム・ストーリーながら、『ノーカントリー』はブラックでシリアス、今作はクライム・コメディー。
予告編でも今までと違ったキャラを見せるブラピを何度も目にしたが、1枚のCD-ROMをめぐって、大の大人たちがまるで探偵ごっこよろしく駆け回る(笑) ただ単調なその繰り返しの中にはしっかりコーエン兄弟特注味噌の味を十分醸し出している。
役者陣もブラピをはじめ、ジョージ・クルーニー。 そして個性的で独特なテイストを持つ女優フランシス・マクドーマンド。 そして元CIA諜報部員のジョン・マルコヴィッチとなかなか濃いキャラの俳優陣。 概して粒がそろうと食い合いになってつまらなくなることも多いのだが、適度な距離と温度で楽しませてもらえた。
どうも僕にとってマルコヴィッチは“穴”以来、笑いのツボなので、彼の所作を観ているだけで笑えてくる。 そしてすませばすますほど笑いがとまらない。 それはフランシスとて同じこと。 個性的を超えたところに彼女は存在する(笑) でも今回は意外に女性女性した役で、ちょっと顔があの女子テニスの大御所ナブラチロワに似てませんでしたか(笑)
監督にちょいワル風味のレッテルを貼られたクルーニーだけど、おふざけパワー全開のブラピの方もあんなふうに終わらせてしまうのはいかがなものなのだろうか ま、それでも顔までは見せなかったのは救われたけれど(笑)
結局のところと、最初に危惧したとおり、落としどころがなんとも難しい映画だと思ったが、笑えた部分だけは評価できても、それがコーエン兄弟らしいかったかというとやや軟弱だったような気が・・・。
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