京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『川っぺりムコリッタ』

2022-09-29 | 邦画



□作品オフィシャルサイト 「川っぺりムコリッタ
□監督・脚本・原作 荻上直子
□キャスト 松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり、緒形直人、柄本 佑

■鑑賞日 9月20日(火)
■劇 場 109シネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

原作は未読。
荻上直子監督作品は『彼らが本気で編むときは、』以来5年ぶりかな。

松山ケンイチ&ムロツヨシでどんな映画になるのか楽しみだったが、
言葉悪いけど年々荻上監督パワーダウンしているのではないかなぁ。
淡々と進むペースはいつも変わらないけど、何か足りない・・・。

監督自身の原作・脚本だから、そんなに原作と違和感なく出来上がっているのだろうけれど。

前科者・山田(松山ケンイチ)が富山県の小さな塩辛工場で働き口を見つけ、
古い安アパート「ハイツムコリッタ」で、暮らし始め、ひっそりと生きたいと思っていた
山田だったが、たまたま隣りの島田(ムロツヨシ)が無神経に、それを壊し始める。
だけど、少しずつ島田の家庭菜園(らしきもの)を手伝ったり、一緒にメシを食ったりする中で
少しずつ打ち解け始めていく。

「人間は一人では生きていけない。」ことを、このハイツムコリッタのちょっと変わった
住人たちとの触れ合いを通して主人公が成長する姿を描いていく。

ま、原作にあるのだろうけど、冒頭からウジ虫とか見せられると観ている側が吐きそう(笑)
幼い頃に別れた父の死と、遺骨を抱え、どうしたらいいかを苦慮しながらも、
やはりハイツムコリッタの仲間が素朴で温かい葬儀を一緒にしてくれる。
なんだろう、人間は生きているうちは再生できるし、理解し合える友達もできる。
そんな感じを伝えたかったのかなぁ・・・この映画。
荻上監督の過去の作品の中で、小林聡美・もたいまさこ・片桐はいり等の
個性的な俳優にムロツヨシはちょっとなれなかったかなぁ。

 タイトルの「ムコリッタ(牟呼栗多)」は仏教の時間の単位のひとつで、
 (1/30日=48分)を表す仏教用語で、ささやかな幸せなどを意味するとか。


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