水墨画・墨彩画家 岡田潤のあッこりゃまた日記 

水墨画・墨彩画家。児童文学作家。花のスケッチが趣味。絵を描く事で物語が生まれる! 日々、楽しいことばかり!

花まる紙芝居 「へっこき侍」 和紙でサツマイモを創る 

2017-10-18 | 紙芝居 花まるの会

11月になりました〜〜。10月は台風がきたり、冬のように寒かったりでしたね。       もうすこし、秋を楽しみたいです~。

ちょっと前ですが、10月16日(月)に、近所の小学校でスライド紙芝居をしてきました。                  紙芝居の題名は「へっこき侍」                              もちろん!サツマイモが物語にバシバシとでてきます。 秋の味覚、サツマイモ。        

さてさて、紙芝居の前にちょっとお楽しみ。

いもほりの歌を歌いながら、サツマイモを皆と一緒にほって遊びます❕             一年生、二年生が対象なので、幼稚園で、おいもほりをしたことを思いだす子もいるかな?そんなことを考えならの作業です。

まず和紙をサツマイモ色にします!(少し汚れている半紙を利用)


絵の具(紅梅+群青+黄土少し) 刷毛でザクッと。                    乾くと色が薄くなってしまうので何度か重ねて、本物のサツマイモの色に近づけます。

 またまた、ちいちゃんが見に来ました。ちいちゃんはサツマイモが大好き!              「ママ、お芋、ふかして。はやく~~」

「あ、これは和紙だから、食べられないよ。あ、この本物のサツマイモも まだだめだよ。   当日も使うからね。あ、そうだ、お芋たべれるようにしてくれるのはパパだよ。        ママは描くこと専門だから(-_-;))

 次に葉っぱ。緑色でザクッと葉の形を描きます。弦から伸びる葉っぱ。長い軸が特徴です。緑の上に濃い緑で、もう一度、葉脈を描きます。


     ↑表           ↑裏 表を葉っぱの形に切った後に、ひっくり返して。  裏は、葉の葉脈のみ線画で、地の色をいかします。

ここまでは家で作業。後は、花まるの会のメンバー皆で。近所の地域センターで、おしゃべりしながら仕上げていきます。これが楽しい❗ 

新聞紙をサツマイモの大きさにしてサツマイモ色の和紙で包み、ちょっと絞って、緑色のロープ(キャンプで使用するもの)に、くっつけていけば出来上がりです。
簡単です!

わ~~!いっぱい、お芋ができました。本物が一本、まざっていますが、わからない?         

次は、何をつくるのか? 画用紙で作った型紙。(お面・被り物)に、サツマイモ色の和紙を糊で張っていきます。

わざと、和紙をクチャクチャにして、それを広げて張ると張り合わせたところが気にならない。(揉み紙)
 
 
 
 
サツマイモマンの出来上がりです。スタイル抜群。全身サツマイモ色!素敵!
 
 
当日の紙芝居の様子は、花まるの会 のブログでみてください~~!
花まるの会あれこれ 楽天ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/crht2/
 
花まるの会は、子ども水墨画教室からはじまった紙芝居と絵の会です。            小学校、年に数回。また、地域の子どもたちの会でも! 呼ばれれば どこにでも!!
図書ボランティアなど、小学校で子どもたちに読み聞かせのボランティアをしてきているママさんたちの会です。
原作だけ岡田潤がつくりますが、後は、絵の着彩。ペープサートも、あっというまに花まるメンバーがつくりあげます。創作が大好き仲間が集まっています。 
時間をかけず準備OK。そして紙芝居が出来上がったら
後は声!こちらも声優?? プロ?としか思えない。 ママの前は舞台女優。という最強のメンバーがそろっています。そして音楽もオリジナルです。すっごいです。
めちゃ素敵な曲が物語を より、子どもたちに伝えるものに、してくれます。
 
みんな忙しいママたちなので、全員あつまっての練習は、ほとんど毎回できない。
それぞれ、自主連の後、本番当日に初合わせ状態。
声担当の方は絵を初めて見る。また、絵担当の私は、声や音楽があわさったものを聞いて感動~。このぶっつけ本番なところ。新鮮な気持ちが、きっと見てくれている子どもたちにも、伝わるのだと思います。
 
そして、紙芝居の前に、必ず、アラーキ博士の講座というのがあって、そこで、紙芝居のテーマとなるもの(今回は、サツマイモ・とおなら)の講座が開かれます。
おもしろくて、とっても、うけます!
 
作りても楽しい。演技者も楽しい! 見てくれる子たちも楽しい! 
ちょっとドタバタするけど、超~~楽しいです。
 
子どもたちの紙芝居を見る 真剣な目。物語に引きこまれていく顔。
実際にそれを毎回、見れるのって、作りてとしたら、こんなに幸せなことはありません! 
 
そんな楽しい会のおかげで、私もオリジナルの面白い紙芝居をたくさん作ってきました。
これが、児童書を書くことにつながったのだと思います。
 
さて、この花まる紙芝居。繰り返し再演をしてきた作品もあります。(へっこき侍も三回目かな?)
子どもたちの様子をみながら、少しずつ書きかえたりとかなり整ってきたかな?と思っています。
さてさて、そんな紙芝居たち。これからどうするか??!!  
 
このまま紙芝居として整えるか? 
文を整理して絵のクオリティーを上げ、絵本にするか? 
もっと書き込んで児童書になっていくのか?
 
水墨画家としての技術と季節を感じる心をつかって、
子どもたちに、絵と文で、なにか伝えられたらなと。
 
どんな形になっていくか??
自分でも楽しみでなりません。
 
11月19日に、花まるの会として、初の保育園での公演をします。
いつもの小学生一二年生対象とはまた、ちがうかな?と、ただいま、その準備に。主人公を小学生から、幼児に書きかえたりと。また、その様子もおしらせします!!
 
 
 
 

秋を描く 小学生(六年) 水墨画教室

2017-10-15 | 子ども水墨画体験教室

10月 6日㈫ 東京都 昭島市拝島第二小学校で子供水墨画教室をしてきました 。

秋の味覚 柿・栗・・きのこ・さつまいも・かぼちゃ・葡萄…。

秋の草花も用意 リンドウ・菊・水引・秋海棠・ホトトギス・ススキ・秋桜

(他、子どもたちも、描きたいものを家から持ってきています)

 

いつも同じですが、黒板に張った和紙に、まず私が見本を描きます。墨の濃淡からはじまって、点線面 かすれ、にじみ。

私の絵を真剣に見てくれる子どもたち。後は自分で!! 

線や点の練習、濃淡。いろいろな水墨画の技法を子どもたちは体験していきます。

  

点・線・面で、同じ素材をいろんな描き方で試してから、本番です。 

図工の時間、二校時で初めての水墨画体験。最後は色紙に一発勝負。落款を押して出来上がりです。 

 

秋をテーマに 子供たちの個性が光る作品。素敵な色紙が揃えました。(一クラス、色紙が乾いたもの 一部)

展示の様子を図工の先生が送ってくれました。今年で二回目の拝島第二小学校です。大胆な絵。勢いのある絵。かわいく仲良く二つの素材が並んだ絵。秋の風が感じられる雰囲気のある絵。お月見の絵。(前日が中秋の満月)物語がある絵。優しい繊細な絵。本当にこうして見ると本当にどの絵も素敵です。性格がその時の感情が、色紙の中に!個性がキラキラしています。

↓ また、図工の先生に学校に展示してあった、子どもたちが描いた絵「風神雷神」を見せていただきました。(展示一部)

 

こちらは、和紙に墨(濃い墨のみ)でしっかり輪郭を取り、色鮮やかに着彩した作品。風神雷神という日本の文化。それを子供たちの自由は想像力で、こんなに楽しい作品にする。描くのにも時間がかかると思いますし、アイデアを練る時間も。(六年生の展示作品を見ながら、来年、自分だったら、どんな絵を描こうかと考えている五年生もいるとも)

六年生で日本の歴史を学び、日本の文化に触れて、その一端を筆と和紙で表現してみる。「水墨画教室墨の濃淡だけで描く。素材をじっくり観察しながら一気に描く集中力と。 「風神雷神」子どもたちの想像力と色彩の表現。同じ子の作品を二点、比べてみたい! T先生は、いろんな要素を考えて、子どもたちの感性をのばす指導をされているんだなと改めて関心しました。六年間を通して子どもたちの心と技術の成長を感じられるって、すばらしい!

私は水墨画しか教えられませんが、こうして子どもたちの作品に会わせていただけること、本当に幸せです。 

子ども水墨画教室を初めて10年です。毎年、続けている小学校の他、いろいろな学校に呼んでいただいています。図工や総合の授業など。二校時で色紙を仕上げます! テーマも、季節のもの~動物~自画像~…風景…木と自由。全員で同じ素材(これも、みんな違って!とっても面白いです)

子ども水墨画教室について問い合わせなど、岡田潤HP 潤墨画より連絡いただければと思います。

 


幽霊ランナー 「走れ 自分らしく」 

2017-10-07 | 児童書(こども電車 幽霊ランナー めだかの王様)

 

幽霊ランナーが 刊行されて、1か月がたちました。  

読んでいただいた方、本当に有難うございます。

本にサインも慣れてきました。といっても、毎回少しずつ違います。お名前を入れるときは、また違った構図になります。

表紙の絵を描いてくださったマテウシュ・ウルバノビッチさんへのサイン。(一つ前の記事)

ご本人を目の前に、名前をまちがえてはいけない!!と、一文字一文字確認した。「間違えず、書けた\(^o^)/」その後描いた藤の花は、ほっとして、活き活きと画面いっぱいに!弦を伸ばしています。

筆って怖いです~~。その時の感情がでてしまう。それがいいところです。(薄墨の筆ペンと太字用の筆ペンを使用)

走れ 自分らしくの文字と、藤の花の絵

走れ 自分らしく」この言葉は、本の帯の背に描かれている言葉です。物語の中で主人公を助けた言葉です。小学校最後のマラソン大会。トラウマとプレッシャーに苦しむ主人公「優」の心に響いてきた言霊。自分に言いきかせた言葉です。

マラソンは人生と例えられます。主人公「優」の経験、想いを通して「自分らしく」の言葉が、本を読んでくれた方(子ども達)に、伝わったら!そんな気持ちをこめて。

藤の花の絵を添えたのは! 私の藤の花への気持ちは次回お話しますね。とっても長くなりそうなので…(;'∀')

 

本の感想も、いろんな方から、いただいています。「泣いたよ∼」と言ってくださる方が多くて。ありがたいな~と思います。

その中でも、私のことを良く知る仲間からの感想。これが、すっばらしい! 読んだ自分が感動してしまった。

是非、読んでください! 花まるの会 ブログ 

 


最新刊 幽霊ランナー

2017年9月 金の星社より刊行