風呂場で、足元に黒いひも状のものが。
糸くずかなと思った。
眼鏡もコンタクトもしていなかったから
ただの黒い糸に見えた。
しかし、シャワーの流れに逆らってうねうねしている。
あれ、これは生き物だ。
細長くてうねうねする生き物･･････
蛇にしては先から先までが同じ太さだ。
それは見えなくてもわかった。
それに、体長がおよそ5センチほど。
蛇ではない。
とすれば、もう･･････
水圧で隅に追いやり
しばらく静止状態になったので
眼鏡をかけて殺虫剤を持った。
よく見えた。
たくさん足がある。
百足。
よく刺されなかったこと。
殺虫剤吹きまくり
オレの鼻ももげるかと思うぐらい。
ようやく息を引き取った。
が、どう処理するべ。
こんな時は親父を呼ぶ。
もう息絶えているから、親父はいとも簡単にティッシュでとり
ゴミ箱へと運んでいった。
オレはこういった生き物は死んでいてもティッシュぐらいでは持ち運べない。
そうそう、百足って泳げるのね。
最初、水に弱いんじゃないかと思って
溺れるかと思っていた。
ところが、蛇のようにうねうねしながら流れに逆らうことができていた。
水流で排水溝まで流れたが
排水溝に落とそうと思ってみたが
登ってくるのだ。
コヤツに羽がなくてよかった。
ゴキちゃんなら多分飛び回っただろう。
あぁぁぁ、想像すると寒気がする。
そこらのホラー映画より恐ろしい。