桜の開花宣言が
出たばかりだというのに、
来週の半ばまで、寒の戻りだとか。
寒の戻りとは、
しばらく暖かい日が続いた後で、
ぶり返す寒さをいいます。
でも、同じ意味でも、
その季節・時期により、
違った言葉で表現されるとか。
例えば、春のはじめならば
上記した 「寒の戻り」や「余寒
」
桜の季節とされる卯月になると、
桜の花になぞらえて
「花冷え」と表現されるようです。
新緑のシーズン皐月になると、
時折、若葉も震える冷たい空気におおわれ、
そんな時は「若葉寒む」
北海道では、ライラックの花が満開になる水無月の頃、
肌寒い日が続く事があり、
ライラックの別名、
リラから 「リラ冷え」
と表現される事があるようです。
水無月から文月にかけて、
日本は梅雨の時期。
この頃、肌寒さを感じたならば、
「梅雨寒む」と表現。
「寒さが ぶり返す」
という意味は同じでも、
季節や植物・時期によって
表現が変わってゆく
日本語の素晴らしさ。
脈々と受け継いでゆきたいものです。