daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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吉村怜子 スプリング・コンサート

2023-04-06 | 音楽つれづれ

この日は明け方の最低気温が8度の札幌、天気は曇りだけど日中の気温は15度を超える予想と適度な散歩日和なので、6キロほどかな?札幌市民ギャラリーまでは。

ここは市民の絵画や書、工芸品などを展示する場と思っていて、足を踏み入れた(?)事は無く、いかに普段から芸術とは縁のない生活をしているかが知れますが、この日来てみたのは、オルガンの小コンサートがお目当て。

普段オルガンが設置されてない場所でオルガンが聞けるのは、札幌コンサートホールKitaraの移動可能なポジティフオルガンを持ち込むからで、Kitaraが出来た時、小型オルガンも備わったとは聞きましたが、お目にかかるのは初めてで楽しみ。

 

演奏を聞かせてくれたのは、札幌を中心に活動される吉村怜子(サトコ)さんで、この日のプログラムは

1.J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集第一巻より第一番 前奏曲とフーガハ短調 BWV846

2.スウェーリンク:いと高き所には神にのみ栄光あれ SwWV299

3.ダカン:カッコウ

4.ケルル:カッコウによるカプリッチョ

5.ムッファト:シャコンヌ ト長調

6.モーツアルト:自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616

7.ヘンデル:フーガ 変ロ長調 HWV607

Enc1.J.S.バッハ:「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」によるフゲッタ BWV 677

Enc2.ブラームス:11のコラール前奏曲より

 

バッハとスウェーリンクはCDを持っていましたが(たまたま)、ダカン、ケルル、ムッファトは初めて聞いた名前で、いずれもバロック時代の作曲家・オルガニストだそうですが、やはりオルガンにはこの時代の宗教曲が合うな、とは素人の感想。でも、アンコールのロマン派であるブラームスも良かったなぁ、彼はメロディ・メーカーだと思うし。

後で調べると、ダカンはフランスの音楽家で、クラヴサン組曲より「カッコウ」は彼の中でも有名な曲。ドイツのケルルは、バロック時代には評価の高い音楽家だったが、今は忘れ去られ滅多に曲が演奏されることはないとあり(Wikipediaを参照しました)、確かに三省堂の音楽作品名辞典には、ダカンの名はあってもケルルの名は載っていませんでしたが、そんな意味でも、春とカッコウという意味からも嬉しい2曲でした。

肝心のオルガンを聞く環境は、もっとデットな展示会場みたいな想像をしていたのですが、このギャラリー天井がかなり高く奥行きがあり、適度な残響が付いて、想像していたよりはずっと良い響きで、シュー・ボックス型ホール並み…とは言いませんが、良い意味で期待を裏切ってくれました。

演奏の吉村さんもリハの時から、響きが良く感じたとおっしゃっていましたが。

 

カッコウ繋がりの短い2曲は続けて演奏されましたが、それ以外は1曲毎にプログラムの解説とあまり被らないお話をしていただき、初心者にはありがたかったです。

話をするのはあまり得意じゃなくて、などとおっしゃっていましたが、いえいえ決して、声も良く通るし、話もよどみないし、とてもわかり易い解説をありがとうございました。

私のようなただオルガンの響きが好きなだけで、クラッシック音楽の事は何も知らない者にとって、とても素敵な時間となりました。ありがとうございました。

 

使用したポジティフオルガンの写真撮影がOKでしたので、明日書いてみます。興味ある方はどうぞ明日もいらしてみて下さい。

■ 以上、聞きたい365日 第345話でした。 ポジティフオルガンの話はまた後日に。

 

 

話は脱線しますが、コンサート前の腹ごしらえにいただいたチャーハンが美味しかったので、興味ある方は別ブログでどうぞ。 ⇒ 七福食堂のチャーハンはワンコインで美味