60年代若者文化の一つビートルズ。そのカバーソングは世界中でどれ位あるのでしょう?
各国の言葉でカバーされた知らない物を含め、途方もない数かも。日本でも彼らの初期にカバーされたクール・キャッツの「プリーズ・プリーズ・ミー」とか、大瀧詠一プロデュースの「イエロー・サブマリン音頭」とかがあって、懐かしいですねぇ。
私はそうしたカバー盤は、寄せ集めたCDでしか知らないのですが、その中にはおッと思う曲に出会う事もあり、ザ・シルキーの「悲しみをぶっ飛ばせ」はそうした一枚でした。
初めて耳にした時、アコースティックなのにいい感じのフォーク・ロック的な音、コーラスの編曲も新鮮に聞こえ、いま思うとこの頃のレノンは、自分でも「ディランに影響を受けた」と言ってたみたいですが、だからそんな音が合うのかな?と。
女性1名にギターとベースの4人。ギターの一本は12弦と構成はシーカーズと一緒で、なおかつベース担当がメガネという所までそっくり… はともかく、こちらの方が初々しい… というか、いなたくて素人っぽく、それもまた魅力なのでしょうけれど。
ライヴで人気の出た彼らをビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインが目につけて契約し、フォンタナからデビュー。その一枚目は売れなかったそうですが、2枚目の「悲しみをぶっ飛ばせ」が1965/11/27付で全米10位となるヒットに。
この曲はジョン・レノン他、ビートルズ・メンバーがプロデュースしたそうで、なるほど、ロック的な音と感じたのには訳があったのですね。※音楽之友社:ただ1曲のスーパーヒット①より
ネットにライヴ演奏の画像があり、演奏はレコードより…だけど、貴重なものだろうから投稿者に感謝です。いま見るとギターを抱える位置がかなり高く、なにか昔の写真で見たバタやんこと、田端義夫さんを思い出しました。
余談ですがこの曲が入ったCD、どこに行ったと探しても見つからない。もしかしてうっかり手放したのか? それで後から買い直すなんて事がたま~にあったけれど、ここは整理を兼ね良く探し、無かったら潔く諦めるべきかな、もう断捨離すべきトシですし…
以上【聞きたい365日】第388話でした。