daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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水面を黒く染めシャケは故郷へ

2022-10-15 | ちょっとお出かけ

シャケのシーズンがやって来て、札幌市内を流れる豊平川や新川でも、シャケの遡上が見られていますが、札幌近郊で有名な川と言えば、やっぱりインディアン水車で有名な千歳川でしょうか?

千歳水族館のHPによると、今年の累計捕獲数は14日時点で既に22万尾近くなり、例年はおよそ20万尾の年間捕獲数だそうですから、シーズン半ばでその数を突破。豊漁だった昨年と比べても75000尾も多いそうです。

インディアン水車は、シャケの増殖事業のため7月に設置され、例年12月まで捕獲されますが、10月はそのピークと言う事で今年も見に行って来ました。

この水車には120年の歴史があるそうで、川をせき止め一部を開けておき、そこを上るシャケを一網打尽に?しようという装置ですが、純粋に水力だけで廻っている水車は、ここ千歳川だけなのだそうです。

 

橋からこの様子を見下ろすと、上流を目指すため順番を待つ(?)群れが、橋の下から水車導入口まで、むろん下流にもシャケ!シャケ!と壮観で、確かに去年より多くいます。

アイヌの抒情詩ユーカラに、こんな話があったのを思い出します。

 上になったシャケは 暑いよ暑いよ 背中が焦げちゃうよ

 下になったシャケは 痛いよ痛いよ お腹が擦れちゃうよ

 そう言って川を上っていくのです… 

そんな話を思い出しましたが、まさにそんな様子で川が黒く染まっています。

 

そしてシャケは孵化施設へと向かうのですが、運よく水車から難を逃れ?上流に向かうシャケもたまに見かけ、思わず「良かったな頑張れよ」と、つい思ってしまうのですが…

 

この水車のすぐ隣に「サケのふるさと千歳水族館」があり、こちらでは色々な淡水魚類や水棲生物を見る事が出来るのですが、何と言っても今の時期は、そんな川の中の様子を見る事が出来るのが楽しみです。

 

このように、窓が川の中。なのでウェット・スーツいらずで、椅子に掛けドリンクを飲みながら観察出来るので、つい時間が経つのを忘れてしまうのですが。

長旅をして戻って来たシャケ、川の中なのでもうブナ毛で、肌も傷ついていますが子孫を残すため、生まれた川に戻ってきました。

オスのシャケ

メスのシャケ

戻って来てくれてありがとう。 と、北のダイビングの番外編でした。

 

なお、この水中の様子は、千歳水族館のライブカメラより「千歳川水中観察窓」で見る事が出来ます。



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