北海道にも短い夏が来た! 海に行こうよ、白い雲が浮かぶ水平線を見に行こうぜ。
そして二人で渚を駆け、想い出たくさん作ろうよ… なんて青春マンガみたいなイタい妄想をするのはBB世代の勘違いオヤジ。第一そんな甘酸っぱい想いなんか無いくせに。
As we stroll by the sea Under stars twinkling high above~ 輝く星空の下、渚を二人で手をつないで歩こう (stroll)… これぞ正しい"青春の海"じゃないですか。そしてプロポーズ。愛しているよ君を 寄り添って教会の道を歩こう 愛し合う二人 (So much love have we tow) と。
ザ・タイムス(The Tymes)の「なぎさの誓い」(SO NUCH IN LOVE)が、全米№1に輝いたのは1963年の今日8月3日。潮騒と海鳥の声、フィンガースナッピングに導かれアカペラで歌われるこの曲、今の時期に潮風に吹かれて聞いたらよりロマンチックでいいだろうな。
そして"黒いビング・クロスビー”とも呼ばれるリードVoの、ジョージ・ウィリアムスの少し塩辛いバラーディア的な歌声が、この曲にとてもマッチしていて。そのあたりが大ヒットとなった要因でしょうけれど。
80年代の元イーグルス、ティモシー・B・シュミットのカバーで覚えている方も多いはず。どこかのミニ・コンポのCMとなってTVで流れていたし、枯草っぽい(?)歌唱はカントリー・ロックも好きな私には嬉しいです。あと、この曲の影響を受けたヒットとして、ビリー・ジョエルの一人アカペラ、「ロンゲスト・タイム」というのもありましたね。
その後ヒットが途絶え、このまま一発屋で終わるか?と思われたタイムスですが、10年後の73年に「リトル・トラストメーカー」で全米12位のヒットを飛ばし見事復活。
この曲も再録された「なぎさの誓い」も、時代に合わせたディスコ・サウンドになっているのは仕方ないですが、私はA2「心のささえ」やB4「ノース・ヒルズ」などの方が好きですね。とは言え、ディスコ・サウンドも今聞くと懐かしくはあるのですが。
冒頭の話の続きですが、日本生産性本部のレジャー白書などによると、国内の海水浴客のピークは1985年の約3,800万人で、今は500万人を割り最盛期の90%減となっているという話も。 お陰で今はダイビングの帰りもさほど渋滞しないのは助かりますが…
気温が高くなりすぎて億劫になったのか、美肌の方が大事な今の風潮なのか、はてまた若者が車の免許を取らなくなくなったからか?そもそも海水浴場が全国で年間10ヵ所ペースで減っているのだとか。アナクロジジィにはちと寂しい話でした。
※ 以上、以前のteacupブログで書いた「ザ・タイムス なぎさの誓い」に加筆し、再掲載しました。