daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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アイヌの伝統音楽の講座

2024-09-29 | 北海道を学ぶ

市民公開講座で「アイヌの伝統音楽について ~カムイとのつながりを意識する~」というリーフレットを見かけ行って来ました。無料と事前申し込み不要にもつられ(?)ですが、日本音楽療法学会が主催し、講師は北海道博物館研究職員の甲地理恵さんとあり、怪しげなセミナーでは無さそうですが、ちょっと敷居が高いかな?とも思いつつ…。

冒頭での文化相対主義という言葉は初めて聞きましたが、それは優劣をつけるものではない、聴感には文化的バイアスがかかっているなどと言われると、まったくそうだなポップスから始まりワールドミュージックなどのブームに乗っかって来て、私の耳も少しはバイアスが軽くなっているか?と思いながら興味ある話が続きます。

歌うメロディの種類やパートの数、歌い出すタイミングによりいくつもの種類があり、違う高さの音が同時に鳴響く事(ポリフォニー)もあるとか、2拍+2拍+3拍のポリリズム、踊る動作は二拍子だけど唄は三拍子など、実際の録音を聞かせてもらい私にも理解できて来て良かった、そして今まで知ろうとなかった事ばかりなのを反省。

また後半で紹介された知里真志保名誉教授の、「アイヌ民族はよく唄う民族と言われるが好きと言う事と混同してはいけない。彼らが唄うのは命を脅かす諸々の悪魔を威嚇し遠ざけ、良い神々の助けを呼ぶためで、歌は楽しみのためではなく生きるための真剣な努力なのだ」と言う話も初めて知りました。

それと鍋島キリさんの裏声が入った歌も印象に残ります。図書館で「アイヌと奄美」というCDを見つけ借りて来たのですがダビングして終りになっていました。そうか裏声と言う共通項もあったのですね、引張り出して聞き直してみなくては。

知らなかった事ばかりで勉強になりましたが、甲地理恵さんで検索をかけると彼女の書いた文章があり興味ある方はどうぞ。⇒ https://www.hkk.or.jp/kouhou/file/no701_ainurace.pdf

 

講座が終り昼近くなったので、奄美では無いけれど初めて入る沖縄料理のお店でランチ。いただいたソーキそばとタコライスのセットは美味しかった。にしても古民家を使った居住まいが良いですね、沖縄の栄町市場あたりにありそうな風情で嬉しくなりました。



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