daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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クライテリアンズ  I Remain Truly Yours

2022-10-16 | 音楽つれづれ

BB世代の私はオールディズが好き、私の青春ポップスと言ったところですが、中でも好きなのがドリーミー・ポップス系で、ホワイト・ドゥ・ワップなんか好きですねぇ。いい歳していつまでも夢みてんじゃないよ!と言われそうですが、いい歳だからこそ思い出なのです。もっともカバーポップスから入った私は、多くの曲は後追いなのですが。

この手はレーベルで言うとローリーとケイデンスが特に好きで、両方ともドリーミー・ポップスの宝庫なのですが、この時代はヒット・シングルが勝負で、たった1枚のヒットで消えて行ったなんてグループも多く、だからと言って海外オークションで落とす…など、情報量のない私には到底無理でした。なにより経済的にも語学力的にも。

CDの時代になって、そうした曲を集めたケントなどのコンピレーション物に、どれだけ助けられたことか?感謝!感謝!ですが。

そんな時手に入れたのが右上のCDで、ローリーの一発屋(?)を集めたアルバムですが、その内の一曲、タイトルにした「クライテリアンズ」の「アイ・リメイン・トゥルーリー・ユアーズ」がとても気にいりました。”なぜ私達は離れて漂い始めたのか?昨日の甘い思い出、私達は遠い海岸の城を夢見ていた…” そんな過ぎ去ったロマンを、遠くを見る眼差しのような、セピア色のような、そんな感情静かに歌っていて、じわっと切なく滲みてくるのです。

このグループはティム・ハウザー(写真前列右)が結成し、1959年地元ニュージャージーのCecillaというインディ・レーベルから発売され、ローカル・ヒットした物をローリーが買い取り1965年に再発売したという経緯らしいです。

この曲のリードは彼なのか、別の誰かなのかまでは情報が無いのですが、ともかくこのレーベルでシングル2枚/4曲で消えてしまい、他の曲も聞きたくて残念に思っていたのですが、今は4曲ともYoutubeで聞く事が出来、つくづくネット時代のありがたさを感じています。

 

ティム・ハウザーはこの後の1969年に、「マンハッタン・トランスファー」を結成するも解散。1972年に新メンバーで再結成され、「トワイライト・ゾーン」などのヒットを飛ばし、日本でも一時期人気がありました。

左は28回グラミー賞「最優秀ボーカル賞」を受賞した彼らの1985年のアルバムのジャケットで、右はメンバーがデビューした頃の写真で、ティム(右端)は1959年、その隣ジャニス・シゲールはヤング・ジェネレーションというグループでデビューした1965年の写真。いやー、ティムさんすっかり貫禄がついていますが。

こちらも1985年のアルバムで、こちらは日本公演の様子なども入ったアルバムで、フォー・フレッシュメン張りのオープン・ハーモニーに、時にドゥー・ワップなども歌ったりして、私には馴染みのある曲が多い、楽しいアルバムでした。なお、ご覧の様にメンバーの若い頃の写真は、このアルバムの裏ジャケットからとったものです。

 

今日10月16日は、クライテリアンズ、マンハッタン・トランスファーの2つのグループ創設者ティム・ハウザーの命日で、72歳で亡くなる、とは今の時代まだまだ現役だろうにと残念です。

■ 以上、聞きたい365日 第325話でした。



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