札幌から少し距離がありますが、浦臼神社のカタクリを見たいと国道275をドライブ。おお、なるほど。神社の横にはカタクリとエゾエンゴサクが一面に広がり見事です。
初めて来てみましたが良いですね。"里山の春の妖精”カタクリとエゾエンゴサクの共演。私の故郷に近い様似町の観音山も、海の青を望みながらカタクリを愛でられて素敵だけど、ここのエゾエンゴサクの青とカタクリのピンクも素敵、そしてスケールが大きい。
ようやく今年は開花期に間に合った…と言いたいですが、少しピークは過ぎた感もあります。でもまだ充分楽しめ散歩する人達、三脚に"大砲"レンズをセットし構える人達、このお花畑にはリスが現れそれがお目当て。私もそこは楽しみにして来たのですが。
いつも思うのですが、私はうつむき加減の花が好き。空に向け眩しい笑顔の花も素敵だけど、うつむいて静かに微笑む花が好き。話した事の無い高校生の頃のマドンナもそんな…というのはどうでも良い話ですが、そんな事を思い出させるカタクリの花でした。
リスさんには出会えなかったけれど、この場所が素敵なのは神社横の群生だけでなく、駐車場までの道を隔てた八十八ヵ所参道にも一杯咲くところ。アップダウンはややキツいですが距離はわりとコンパクト。寄進された皆さんの思いと共に巡る花もお薦め。
入口にエゾヤマザクラとキタコブシが地味に咲いていて、私はこうした沢辺のひっそりした花が好き。そして駐車場から見える牧場にも春の緑。奥に見えるのは増毛山地になるのかな?その山が笑うのあと少し。北海道の春は忙しいのです。
遅いランチは国道沿いにある人気のうどん屋さんへ。
メニューにヤチブキ(エゾノリュウキンカ)があったのですが売切れで残念。前回ヤチブキの悪口を書いた(?)けど、そうか天ぷらという手があったなと。「こじゃく」は知らない山菜だから食べてみようとこれを注文。
人参の葉の様なのがこじゃく。味も似ているようなセリのようなクセのない味で、帰ってから調べると「シャク」という山菜だそうで、図鑑を見ると知っている植物でしたが、私の家では食べた事がなかったので初物でした。これで寿命が75日延びるかな?