アーサー・キットは50年代に活躍したアメリカの女優で歌手で、プロフィールを読むとかなり波乱に満ちた生涯だったようですが、今日12月25日は彼女の亡くなった日なので、少し思いだす事を書いてみたいと思います。
とは言っても、私は歌手としての3曲のヒットだけでしか、彼女を知らないのですが。
1曲目は「セ・シ・ボン」で、これはシャンソンに英詩を付け彼女が歌ったところ全米8位のヒットに。日本でも53年から54年にかけ大ヒットしたそうです。
2曲目は「ウシュカ・ダラ」で、これはトルコの伝統的な歌をアレンジし、先にイーディ・ゴーメがトルコ語と英語で歌い、次いでアーサー・キットがトルコ語で歌ってヒット。
後に「恋はボサノバ」で大ヒットを飛ばすイーディ・ゴーメも歌っていたと知って少しびっくりですが。
日本では江利チエミのカバーがヒットしたと思います。彼女の歌では先にトルコ語の歌詞で歌い、後半日本語の歌詞になると言うもので、大ヒットの「テネシー・ワルツ」などと同じスタイルで、訳も原詩に沿った内容らしいです。(詩:音羽たかし)
ヒットしたかは?ですが、雪村いずみもカバーしていて、こちらは"ウシュカ・ダラ今夜はお祭りよ ガチョウの丸焼き食べましょう"…みたいな、当時のトルコのエキゾチックさを強調したような歌詞だったと思います。(詩:井田誠一)
90年代に入り私の大好きな歌手、おおたか静流さんがアルバム「リピート・パフォーマンス」の中で歌ってくれました。こちらの詩はおおたか静流さん自身によるものです。
彼女の歌う「夜来香」とか「ゴンドラの唄」とか大好きで、昨年お亡くなりになったのは、返す返すも残念な事です…と、感情移入し過ぎて話は脱線してしまいましたが。
そして3曲目ですが「ショー・ジョー・ジ」で、原題が「Sho-Jo-Ji (The Hungry Raccoon)」となっていて、意味はお腹を空かせたアライグマと言うから、何とも面白いタイトルを付けたものですね。
これは日本の曲で中山晋平:曲/野口雨情:詩の「証城寺の狸囃子」が原曲。
所々にカタコトの日本語が入り、中国風の伴奏が付きと、言ったあたりがエキゾチック・ジャパン!として受けたのでしょうね、当時そんな言葉があったかは別として、1955年の話ですから。
木更津にはむかし仕事で行った事があり、帰りのバスの時間に余裕があった(?)ので、その狸囃子伝説のある証城寺を拝見させていただいた事がありました。
お寺も懐かしいし竹岡式ラーメンも懐かしいなぁ、いつか行く機会があるのでしょうか?
など思いつつ、以上【聞きたい365日】 第367話でした。
【過去の関連ブログ】 2022/09/09 おおたか清流さん 夏のページ