映画もミュージカルにも無知ですが、シェイクスピアの悲恋物語「ロミオとジュリエット」位はわかります。16世紀の古い話でありながら、今も映画や歌に生き、60年代には映画の「ウェスト・サイド・ストーリー」が大ヒットしたのも記憶にあります。
思わず「ウェスト・サイズ・フトーリー!」、 なんてオヤジギャグが浮かぶのは置いといて、ポップスのヒット曲にもこの物語を基にしたと思われる曲があって、若きインディアンの英雄ランニング・ベアと、美しいインデオの娘リトル・ホワイト・ドーヴの悲恋の物語。
互いに愛おしいく思う存在なのに、暴れる河をはさんで見つめあう事しか出来ない二人。互いの属する部族は争っていて恋を成就させることが出来ない。意を決した二人は互いに暴れる川に向かって泳ぎ出し、ようやく手が触れたところで河は …
ジョニー・プレストンが歌った「ランニング・ベア (悲しきインディアン) 」は、1960年の1月18日からビルボードの三週連続№1ヒットとなりました。
私はまだ小学生の頃のヒット曲ですから、最初に聞いたのは森山加代子さんのカバー盤、「悲しきインディアン」でしたが、今聞き直してみると原詩に沿った訳になっていて、加え加代ちゃんの歌声がキュートで良いですね。
それにしても当時は「悲しき…」と付く曲が多くありましたね、手元のWAVEから出ていたBOXセットには160曲が入っているのですが、そのうちの8曲に「悲しい」が付いていました。ま、どれも懐かしい曲ばかりだから良いのですが。
ポップスでは他にも64年にリフレクションズが、「(Just Like) ROMEO & JULIET」で全米5位のヒットを飛ばしました。これはロメオとジュリエットの様にというノベルティ・ソングで、彼らはこの曲に不満だったそうですが、結果的に彼ら最大のヒットとなりました。
69年にはヘンリー・マンシーニ楽団が、映画「ロミオとジュリエット」のメイン・テーマに着目し、これを取り上げて2週連続の№1としました。日本でも結構ラジオから流れていた記憶があり、同時に映画の一場面でしょう、ジャケットのジュリエットが可愛かったな。
そのオリヴィア・ハッセーさん、昨年末に癌で亡くなられたそうで、同世代がまた一人 … 寂しい事です。オリヴィアさん、どうぞゆっくりとお休みになって下さい。
以上【聞きたい365日】 第391話でした。