daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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暗い砂浜/ヴィレッジ・シンガーズ

2023-01-20 | 音楽つれづれ

そう言えば秋以降、しばらく海を見ていないな~と思いたち、私の所から一番近いのは小樽の海だけど、その中でも侘しい感じの浜を見てみたい、と5号線を外れ夏は海水浴客で賑わっていたであろう銭函の海へ。

夏はあんなに笑顔で迎えてくれたはずの海、…銭函の海水浴場は何十年振りですが…は、思っていた通り、冷たい眼差しを向ける?のですが、こういう海から連想するのは皆同じで、煌めく夏の日の恋…暗い冬の失恋の海として歌われますよね。

 

私が最初に浮かんだのは、暗い砂浜に来てみれば…で始まるヴィレッジ・シンガーズの「暗い砂浜」で、66年10月に出た彼らのデビュー曲。レーベルは洋楽のCBSから。

洋楽志向のミュージシャン達(エミー・ジャクソンや初期のブルーコメッツ等)を、洋楽レーベルで発売する、いわゆる和製ポップス路線で売り出され、私の知る限り、日本のフォーク・ロック第1号として、とても気に入っていたのですが、この曲も次作も残念ながらヒットに至らず、人気バンドとなるのは第2期メンバーによる「バラ色の雲」から、いわゆるグループ・サウンズ・カテゴリーのバンドとなってからなのですが。

売れなかったとはいえ、当時のあちらのフォーク・ロックを意識しただろう曲は、メンバーの小松久が書き、いま思うと、ジャッキー・デシャノンの 「ウォーク・イン・ザ・ルーム」あたりにインスパイアを受けた?感もありますが、sas4コードを使ったりと、当時の日本人の曲としては斬新に感じられ、メロディもコーラスも洋楽っぽくて、そのあたりがとても好きだった理由なのですが。

 

この曲は73年にやまがたすみこもアルバムでカバーしていて、名曲「風に吹かれて行こう」他全3曲が彼女のオリジナルですが、後の曲は当時のフォーク風ヒット曲が中心「暗い砂浜」はというと、失恋の歌にしては溌剌と歌っていますが、これで良いのです。彼女から振る事はあっても振られることはないだろうし(?)、何より当時はティーンですよね?可愛いから許す!とは、オヤジ丸出しですが。

 

話をヴィレッジ・シンガーズに戻すと、彼らは66年のデビュー当時、原田実とワゴンエースのフォークを取り上げたアルバムに参加し、「ミスター・タンブリンマン」と「孤独の世界」を演奏しているそうで、これは気になります。

が、運よく見つけても多分いい値段するんだろうな…ま、見つけてからの話ですが。

 

■ 以上、聞きたい365日 第334話でした。