daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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オーヴァーランダース/恋は落葉のごとく

2024-11-10 | 音楽つれづれ

木々の多くは葉を落とした札幌。晩秋というよりもう初冬で、はぁ~ッとため息の季節。やがて根雪で達観というか、諦めがつくまで、こんなグズグズな毎日が続くのですが。

幸い今日はいい天気、こんな日は楽しい音楽でも聞いて気分転換… と思うのですが、秋を歌った歌は多くがしっとりした曲。そんな今時期らしい歌で私が好きなのが、イギリスのグループ、オーヴァーランダースの「恋は落ち葉のごとく」です。

センチメンタルで歌謡曲チックな泣きの入ったメロディ、歌詞がThe leaves are falling…と始まるのですが、このfallingを フォー オ オォ リン とする譜割りが昭和の歌謡曲を思い出させ、昭和三十年代の「夜霧の第ニ国道」の譜割り、「つ ~ らア アァい恋なア ア ア アら~」と重なるのはトシだから… はともかく、人様にお勧めするような曲ではありませんが、私は好きで。

彼らを知ったのは「虹と共に」に出会ってから。65-6年頃にP.P&Mで「虹と共に消えた恋」という曲が流行りましたが、その時私はP.P&M盤ではなく、話題にもならなかった彼らの競作盤を買いました。…どうもこの頃から私はB級好きの萌芽があったようで。

フォーク・トリオでスタートしたポール・アーノルド、ロニー・メイソン、ピーター・バーソロミューの三人。ポール独特の少し鼻にかかったようなリードと、哀愁を帯びたコーラスが結構好きですが、このトリオの時代はヒットが無かったようです。

そこで方向転換しカバー曲で勝負。出したチャド&ジェレミーの「昨日の想い出」がスマッシュヒット。そのB面がこの「恋は落ち葉のごとく」でした。

ベースとドラムを加えビート・グループとして勝負に出た1966年、ビートルズの「ミッシェル」のカバーが英国№1と大ヒットも後が続かず、結局はビート・ミュージックとポップ・フォークの間に揺れ、どちらのファンからも忘れ去られたグループ… なんでしょうね。

でもマイナー好き(?)は他にもいるとみえ、日本では86年にSMSからLP、後にテイチクからも。

テイチクのジャケットは何とかならなかったの? と少し悲しいのですが、それはともかく、その後の2007年にはBMGから紙ジャケ仕様の「ミッシェル」が発売。ボーナストラック10曲追加されていたのは、個人的には嬉しい事でした。

後にイギリス盤で、アメリカの影響を受けた60年代の英国ポップスの、美味しい所を地味に出してくれる SANCTUARY RECORS から、31曲入りCDが出ます。(最初の写真の右)

シャドウズのカバー「Don’t It Make You Feel Good」とか、著作権の関係で国内盤では収録出来なかったという、ママス&パパスの佳曲「青空を探せ」も。私はこの曲でヒットしたフィフス・デメンションのカバーより、こちらの方が好きでした。

いつも古い話ばかりですが、以上2008年の旧ブログtyeacupに書いた「恋は落葉のごとく/オーヴァーランダース」に加筆し再掲載しました。それにしてもあの当時はネットにこれらの音源は無かったのですが、今はかなりレアな曲もUPされていて、話が補強できるのはいい時代になってありがたい事です。



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