3月下旬ともなるとさすがに日中はプラスの気温。まだ5~6度と低いけれど二日続けて良いお天気。なのでこの日はネコやなぎを見るため豊平川沿いを散策してきました。
十九条橋から見ると散歩コースは除雪されていませんが、一部にはスノーシューの人達が歩いた道?がつき、川縁では白くて柔らかそうなふくらみが見えています。
紫式部が「まゆにこもりたるは いとおかし」と表現したという、冬芽が開き"まゆ"からフワフワの毛が顔を出す…残念ながらもうそんな開き始めの頃は過ぎていました。三月も下旬ですからね。
ネコやなぎは猫の尻尾からの連想なのでしょうけど、同じ連想をした国は多いみたいで、ドイツもフランスもそうみたいですし、英語ではお馴染みのニャンコのしっぽ=プシー・ウィロウ(Pussy Willow)です。
カナダを代表するシンガー&ソングライターの一人、ゴードン・ライトフットの歌った曲で「Pussy Willows, Cattails」という曲がありますが、カナダの原野の風景をリリカルに歌った歌で多くのカバーがあり、個人的にはケニー・ランキンの歌で聞くのが好きです。
もう一つネコやなぎで思い出す歌と言うと、♪冷たい風の丘に咲く 光る花はネコやなぎ…と歌うシモンズの「春を待つ少女」で、彼女たちが歌うと今時期の情景が浮かんできます。
ここで脱線しますが、柳で連想するのが柳麺 (ラウミーン)。
ラーメンの語源は諸説あり、札幌っ子としては北大近くにあったという「竹家食堂」発祥説に一票!ですが、横浜からの柳麺説も有力だそう。確かに4本が8本に…式の手延べ麺からは、シダレやなぎのスリムな枝が思い浮かびますね。
という連想からこの日のランチは久し振りにラーメン! ジジィだから塩分と脂分を自主規制中なのですが、久しぶりに食べたラーメンは美味しかった。
スープの色は黒いけれどこれは味噌ラーメン。味噌にチャーシューは獣臭さが立って苦手な店もあるのだけれど、この店はその点バッチリで美味しかった!ご馳走様でした。
帰り道もう一度河川敷を見ると雪割り作業中で、春待つ準備が進んでいます。そして川面はキラキラと春の日差しを浴びて輝いています。
札幌の積雪は今日の朝現在でようやく50㎝を切った所ですが、これは例年の平均値よりも10㎝近く多いそうです。でも桜が咲く頃までにはキチンと帳尻合わせ(?)をしてくれそうな今の気温、楽しみにして待つ事にしましょう。