ウォーキングに良い季節、この日は少し遠くまでと真駒内のエドウィン・ダン記念館へ。エドウィン・ダンの事は何も知らず、初めて行くのに下調べもせず。でも行きゃわかるだろう、その方が情報が新鮮だし…と、都合のいい理屈をつけて。
カロリーベースの食糧自給率は全国で4割も無いそうで、最も低いのが東京都の1%、最も高い北海道は194%あるそうです。※農林水産省の食料自給率 都道府県 ランキング 2023年版より。
その北海道農業の基礎を築いたのが、明治政府が招いた「お雇い外国人」の人達。代表的なのが「少年よ大志をいだけ」のクラーク博士と思っていたのですが、クラーク博士が日本にいたのは9カ月。むろん期間と功績は関係無いと思いますが。
それに対しエドウィン・ダンは10年近く住んだそう。明治政府の依頼で短角牛の買付けに訪れた農場の息子がダン青年だった事、多くの牛と羊を19日間不眠不休同様で運び、道南の七飯で日本人女性ツルさんと出会い結婚した事など、全てが "へぇ~" な事ばかり。
館内にはそうした出来事が一木万寿三(いちきますみ)の絵で描かれ、解説がついてたくさん展示されたいましたが、これら全てが完成するには五年かかったそうです。
絵には水はけの悪い土地での暗渠、気性の荒い馬の去勢等による馬の改良など。バターやチーズの製造など、今は当たり前の事ですが、当時はどれだけ驚きを持って迎えられた事か?まさに北海道農業の礎になった人だったと。
その功績を挙げ出すとずいぶんとありそうですが、個人的にただひとつだけ残念なのが、エゾオオカミを絶滅させてしまった事。
ストリキニーネを混ぜた肉を大量に撒いて…とは、狼ファンの私としてはとても悲しいのですが、新たに開いた新冠の牧場では、90頭からの仔馬が10日間ほどの間にすべて食べられた、などの話を聞くと、当時としてはやむを得なかったのか? 残念な事ですが。
この日見た事を反芻しながらいただいた近くのラーメン、ゆで卵フリーもご馳走様。
ハギや野菊の写真を撮っていると、私の指に止まって来たのは人懐こい(?)トンボ。
この日歩いたのは二万歩弱。秋晴れの空の下、気持ちよく過ごせた良い一日でした。