ホテル変更の時に、元々止まってた家族経営ホテルの家族に、最終日泣きながらハグされ、日本の息子よまた来たら必ずここに寄るんだぞ!と、感動の別れをいたしました。
半年も経つともう字が読めなくても、話せなくても普通に生活ができるようになります。
国や性別、性格にもよるでしょうが、私は地元とほぼ変わらずな感じでした。
朝いつもの親父が外で掃き掃除してて、立ち寄る店にはいつもの店員がおはよー!今日もしごとかい?みたいな感じで話しかけてきて、職場前で観光客相手にあくどい商売してる人らがエナジードリンクくれたり、何も言わんといつものメニュー出てくる店ができたり。
顔なじみも増え、観光客ではないんだなと理解した呼び込みなども、よ!と挨拶する程度になり
過ごしやすくなりました。
そんなときに、休みの昼間に繁華街をぶらついていました。休みなので観光客ですごい人出でした。
前から日本人女性三人組がキョロキョロしながら泣きそうな顔して歩いていました。
どうしました?と声をかけると、日本人の方ですか?警察ってどこにあるかわかりますか?とのこと。
どうやらバックを後ろにかけて歩いていて、カッターかなんかでバックを切られて、財布や携帯やパスポートを盗られたようでした。
ポリスボックスまで連れて行ってあげましたが、時折こーゆーことが起きて、ああ自分は海外にいるんだということを、思い知らされました。
食事にもだいぶ慣れましたが、たまに本気で日本食が食べたくなります。
日の丸を掲げ、いかにもと言うお店に入りました。
日本語は通じますが、日本人は誰一人としていなく、現地の人たちがやっているお店でしたが、大概この場合は日本で見たことのない日本食が出てきます。
日本人がやっているお店に行かないと、ちゃんとした日本食は、ほぼ食べられません。
ハンバーガーなどのファストフードも現地味になっていることが多く、日本では食べたことないもののオンパレードになります。同じのもあるけれど若干ちがう。
キャッシュチェンジも、この頃になるとレートの高い店が何処とか分かってくるので損することはなくなりましたが、一人で行くのは危険ですね。
EMSも送り方がわかるようになり、土産屋で高額で買わずとも、スーパーなどで安く買い、それを日本に送るなんてことが出来るようになります。
快適に過ごしていた海外生活は突如として終わりを迎えることになりました。
一年たつ頃に、帰国命令が出るのです。
その時に偶然起きた出来事を使い、残酷だけど面白いイタズラをすることにしました。
その様子は⑤で。