紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

棟上げ中継②

2019年04月17日 | 家づくり。素材の話(木・左官・工法など)

では前回の続き。

上の写真のように土台の木の上に柱をさすと、次はその上の梁材ですね。(正確には梁とか桁とか胴差しとか色々あるのですが、分かりやすく柱の上で横に掛かる構造材は、皆「梁」と言いますね)

クレーン車で梁を吊り所定の位置までもってきて(柱がささりそうな穴が梁の下にもあいてるでしょ)

大きな木槌(「かけや」と言います)で、大工さん達が叩いていれて(組んで)いきます。

梁と梁を継ぐ部分や、梁と梁が直行する部分など複雑なところもたくさんありますが、慎重にしっかりと叩き込んでいきます。

それぞれの構造材の凸凹加工はしっかり入って組まれるようになっていますが、スカスカ入るわけではなく、あとで抜けにくくする加工などもしており、きつくてなかなか入りません。それを大工さん達がバンバンと一生懸命叩き込んでいれていきます。周囲には木槌の「コ〜ン。コーン。」という音が響き渡ります(騒音ではなくて気持ちの良い音なんですよね)

たくさんあった梁も全て組まれました。

そして、この次は

屋根組(小屋組み)の構造材。屋根を形づくる構造材です。これは先程のように水平に入らず、屋根勾配なりに微妙に高さが変わっていくから複雑。

けれどやり方は先程と同じ。叩きこんでいきます。

段々上に上がってきましたね。

Y様家は屋根がなかなか複雑なんです。格好は凄く良いけれど、大工さん泣かせの部分がアチコチに。このようなナナメの隅部分なんかも特に。

このように構造材が組まれてからボルトなどの構造補強金物(耐震金物)も入ってここで「棟上げ」は終了。

次回は、おまけで棟上げ直後にすすむ「野地工事」の模様も。

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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