紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

棟上げ中継?

2019年04月15日 | 家づくり。素材の話(木・左官・工法など)

今日はとってもいい天気。春らしい気持ちの良い一日。今週も良い1週間が始まりますね。

今回はちょっと前の現場の模様を。先月末に棟上げを行った紀の川市粉河のY様家。何度も取り上げておりますが「棟上げ」というのは(その前の日まで基礎の状態だったのに)その日一日で、柱や梁などお家の骨格の木が組まれて、お家が初めて立体的に姿を現す凄い一日。

お客様も大変お喜びなってくださるし、僕らつくり手にとっても、まず初めの大きな節目としてめでたい一日です。ここまで来ると、まずはひとまずほっとするわけです。

今週は、その模様を紹介していきます。

まずは

「棟上げ」の前日までに、一月をかけて基礎屋さんによって丁寧に造られた綺麗なコンクリート基礎の上に、「土台」という構造材を施工します。

基礎からは基礎と土台を緊結するアンカーボルトという金物が飛び出ています(アンカーボルトを基礎に埋め込んで固めています)から、それに合うように土台の木材に穴を掘ったりもしながら進めます。基礎の上に線がひかれているのもお分かりかと思いますが、これは現場で直角や水平平行などを大工さんが計測して引いた線。こういう調整というのはあまり目立たないしお客様には分かりにくい所だけれど、手間のかかる作業。当然ですが、こういう所はきっちり丁寧にしなければ、後々にもの凄くひびいてきます。

この土台施工と同時に、

一月半かけて弊社の作業場で丁寧に加工された柱や梁を現場に搬入いたします。いろいろ穴が掘られていてたり、先が凸凹加工しているのが分かると思います。天然の木(吉野桧、吉野杉、米ひば)のクセなどを見ながら、大工棟梁がどこにどの木をどのように向けて使うか?を吟味して、木組みの凸凹加工を考えて(墨付け)、そしてその通り大工さん達が手で加工していきます(手刻み)。

《ちなみに、この凸凹加工を機会でオートメーションでするのかプレカット。大工さん達が経験と勘も加味しながら(もちろん構造計算は弊社設計できっちりと行っています)手で一本一本加工していくのが「手刻み」。弊社は全棟「手刻み」です。》

チラチラ手前に金属の足場が見えていると思いますが、こちらも棟上げ前日までに組んでおきまして、いよいよ棟上げ当日。

まずは1階の柱から。前日までに施工された土台に柱を刺していきます。(土台には穴。柱には穴にささる凸加工が施されています)

はい。たくさん刺さってきましたね。

柱の上にはまた凸加工がなされています。この上は、また次回。

よろしくお願いしま〜す。

 

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

 

 

 

 

 

 

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