今日はジックリと家で過ごせました。午後に本が届いたので一気読み5時間で読み終わりました。
竹川 圭 著「至高の靴職人 関 信義」名人と言われる職人の半生を書き留めてます、手作りの手製靴の歴史とプロの職人の生き方、書き手の思い入れと表現力でとても読み易く、一気に読めました。
最近の若手の靴職人にも読んでほしい、靴は履く物だし足を守る物でもある、艶(色気)が出るには良い物を見る事だ。
. 自分の店も職人が家で靴を作っておりました、小学校時代です。工場(こうば)で遊びました、革の切り端を使って船とかを作りました、平面の革が木型に沿って段々と靴に成る、とても面白かった記憶があります、見よう見まねで修理なども行えるのはその時見ていたからでしょう。
63年続いて来た店ですが、良く「老舗」だと言われますが、自分としては敗戦後に父が「銀座ヨシノヤ」さんとの縁つながりで始めた商売で、父が開店4年で亡くなりその我は母が頑張っていた記憶が大きいのです。老舗と言え無いでしょう、戦前から続いた商売では無いからです。
20代で商売を手伝い、徐々に自分なりに本からとか先輩からの話から考え、思いを実現する方法を模索して来ました、接客業です顧客さんにいかに満足してもらうかです、周りの色々な方々業者に助けられ教わりここまで来れました。
この本を読むと、丁度昭和30年代の機械靴の登場時代を経験してます、子供でしたが「Jarman」の靴のパッケージは今も覚えております、一世を風靡した量産メーカーでアメリカのジェネスコ社との提携で生まれたブランドです、その頃の「ジャーマン」の靴製造教本は自分の宝でもあります。
時代背景も解るので楽しませてもらいました。