山岳写真や菊さんのつれづれ草


作者の近況・活動メモや作品発表、話題のデジタル写真など、つれづれなる雑感ブログです。

モノクロームのデジタル写真

2011年05月25日 | デジタル写真

写真といえば色付きのカラー写真、しかもフイルムではなくてデジカメが一般的である。
そんな現在であるが、色の付かないモノクロームでの作品創造を続けている。所属の山岳写真同人四季では毎年モノクロームの写真展を開催しており、プリントでの研究会も行っている。今までは銀塩のモノクロームフイルムで撮影、自宅にてフイルム現像や引き延ばしプリント作業を行ってきた。しかしデジタル化の急進でフイルムや現像するための薬剤などが少なくなり、価格も値上がりしており、作品創りが厳しくなってきた。そんな中、デジタルカメラで撮影したデーターからモノクローム作品に画像処理して、先ずは自家でインクジェットプリントする試行している。悩みは銀塩プリントとの仕上がりの違いである。原判や方式が異なるのだから仕上がりに相違があって当たり前であるが、作品を見る目は従来からの銀塩プリントを意識してしまう。
銀塩プリント写真を目標にしていくのか、銀塩プリントに無かった新しい作品を創造していくのか、これからの課題である。
昨日は26日の研究会に向けての作品創りに暮れた1日であった。

新緑の富士山

2011年05月15日 | 国内撮影
   

撮影目的ではないが、所属の我孫子登山倶楽部の新人歓迎山行で、山中湖東の高指山・明神山ハイキングに参加した。大型バス貸切りで30名の大部隊だ。本来なら4月上旬の行事だが、大震災の影響で自粛し1ヶ月遅れとなった。4時間ほどの歩行と、明神山山頂での豚汁ワインパーテイ、下山後は石割の湯温泉入浴とバス内部での懇親会というフルコースだ。久しぶりの好天に恵まれて大満喫の1日であった。

雪解け進む、残雪の尾瀬

2011年05月08日 | 国内撮影

折角の大型連休であるが、今年は天候が不安定で長続きしない。前半の北アルプスも1日に下山して帰宅、後半は3日より尾瀬ヶ原の撮影に出直した。例年は北アルプスが多いのでこの時期の尾瀬への入山は初めてである。早朝6時のゲート開門に合わせて鳩待峠の駐車場は直ぐに満車、至仏岳への登山者が多いが、尾瀬ヶ原方面へは子供連れの家族ハイキングも目立つ。4日に山の鼻より竜宮まで撮影、竜宮小屋に宿泊した後に、5日は黎明時より撮影して鳩待峠に戻った。木道の大半は雪の下であり原のど真ん中を歩けるのは今だけ、雪解けも始まった池塘など、夏の湿原とはひと味違う尾瀬ヶ原を撮影出来た。


GW連休の立山雪景撮影

2011年05月02日 | 国内撮影

今年のGW前半3連休、1日(日)は崩れそうだが前半の29日-30日の天候は期待できそうなので立山室堂の撮影に行った。希望は穂高岳に登りたかったが、2月末の雪山にて肋骨骨折して2ヶ月、25日に経過検査したところ、骨折した付近は完治しているというが、30kg近い機材を背負っての雪の稜線はちょっと無理らしい。水泳や通常の運動には全く問題無いが残念だ。今回は稜線への登頂はあきらめて、立山室堂周辺の撮影で我慢することにした。早朝6時に大町着、桜開花を迎えている大町公園に立ち寄ってみた。鹿島槍ヶ岳と桜が撮れる山岳博物館前、もう既に車が6台位とカメラマンの三脚が林立している。鹿島槍に若干の雲と若干の春霞、もう1時間ほど待てば桜にも光があたりそうであるが、デジカメで数枚撮っただけで立山まで急ぐことにした。7時30分に扇沢発、室堂には10時前には着いたが外はガスの中、ターミナル内部は外に出れない観光客で大混雑している。途中の撮影も期待できないが、宿泊地のみくりが池温泉に直行する。午後からは温泉とビールでゆっくり休養、明日に期待することにした。翌朝4時30分に小屋上の展望地で黎明と日の出時の撮影、東側の雲と全体的なモヤで光は弱い。大日岳は新雪でスキーの軌跡なども無く真っ白、みくりが池は1箇所のみ口を開けているだけで全て雪の下だ。7時頃まで撮った後に宿に戻り朝食、バイキング方式で豊富な献立は山中の宿とは思えない程豪華である。1日は崩れる予報で、今日1日は撮れると思っていたが、視界はあるが日射しが無い。9時を過ぎると宿泊者は少なくなったがロビーも食堂も日本一の高所温泉に入浴体験する観光客で満員、今日一日は撮影も期待できないので、予定を変更して戻ることにした。風も少なく暖かい連休前半であったが天候は不安定、扇沢に着くと突然の暗雲と雷雨、桜花も葉桜となるであろう。

写真は「黎明の奥大日岳」みくりが池付近より撮影