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Improvisation 29・John Coltraneのブルースアドリブ1/3

2024-10-12 18:39:37 | Improvisation

Tenor MadnessのJohn Coltraneのアドリブを検証します。

アドリブの最初の小節は音「C 」の装飾音符音「D」2小節目では音「A」が対比音「G」への

装飾音です。このような装飾音と倚音、経過音が多いです。

コルトレーンの場合はこれにアプローチコード、代理コードなど元のコードに対して

半音、2度5度の形のドミナントモーション、ドミナントモーションを裏コードに置き換える

などコードの変化・置き換えが特徴になります。

2小節目は対比音のサウンドになります。

3小節目は音「A」が音「G」のアプローチ音で、そのアプローチ音「G」に装飾音

として、音「B♭」があります。装飾音で強調することで強い緊張感ができる。

赤丸の部分はほとんどがこの形になっています。

6小節目の音「A♭」はコード「F」のブルーノートともとれますが、次のコードが

「C」なのでコード「C」へのドミナントモーションで「F7」の裏コードの「D♭7」

もあります。このような瞬間的に別のコードを入ることも特徴です。

次のコーラスではこの部分はコード「F」に戻っているのでここだけの事ということです。

7小節目から8小節目ではコード「Dm7」に向かって半音進行しています。

即ちコード進行「Em・E♭m・Dm」です。このような場合は行き着くコードから逆算して

コード進行が作られるのが一般的です。

その行き着く先のコード「Dm」では「D・C・D」コード「Dm」の対比音ですがその後は

音「D」に対する装飾音の「C#」になっています。

2コーラス目の最初の小節の音「C・G」の4度は「C・A・G」が原型になります。

次の小節の音「A♭」はコード「F」のブルーノートと単純に考えます。

2コーラス目の8小節目は前回と同じようですが、ここではコード進行が「Em7-5・

E♭7」そしてコード「Dm」になっています。

2コーラス目の最後の2小節は2拍づつ「C・E♭7・D7・D♭7」になっています。

音の流れは「C・B・B♭・A・A♭」です。

前回のチャーリーパーカーと比べてみてください。

チャーリーパーカーは音に対するアプローチでコルトレーンはコード進行のアプローチ

というのが大雑把に言えることと思います。コルトレーンはここからより複雑なコード

進行が作られていきます。

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