Mは旋律モードを使ったアドリブでDはドミナントモーションを多用したアドリブです。
Mの最初の「D」音はFionianの対比音です。3小節目は赤カッコの部分はFionianの
対比単位で中心音が対比音になっている。
Dはドミナントモーションを使っています。2小節目の赤丸はドミナントで3小節目
のコード「F」は「Am・Dm・Gm・C7」に置き換えて4小節目のコード「F」へ。
置き換えたドミナントモーションの部分を16分音符のスケールで埋めていくと
矢印の下のようになります。
上の楽譜に続く部分です。Mでは赤丸部分の対比音が強拍部にあり、ハッキリとした対比
を表しています。モードで演奏する時はこの対比を意識して演奏します。対比単位がハッキリ
と現れた部分では中心音が対比単位の方に移り、和声的な言葉では「Gm」の上で「Am」
や「F」が演奏される。この時その部分が対比単位側のサウンドになります。その部分は
中心音が対比単位側になったということです。バッキングの「Gm」は変わりません。
このように中心音が基音側になったり対比側になったりして進行していきます。
Dの段では最初の赤丸の「E・G・F」次の小節のドミナントモーションのA7の「E・C♯・D」
のように音は半音で終止する(導音)方法がドミナントモーションによるアドリブの特徴で
コードは終止から前のドミナント、その前のドミナント、その前のドミナントと逆に戻って
発想されていきます。この時バッキングはほとんど追随しないので強いテンション感や
多調的になります。ドミナントは2度・5度に分けられたり、裏コードに置き換えられたり
、転調したりとどんどん複雑にすることもできます。
Dの段の8分音符の部分を(16分音符や6連符などの連符の)スケールの音で埋めていくと
あのシーツオブサウンドのようになりそうですが?どうでしょう?試してみてください。
原曲の赤丸はターゲットになる音です。ターゲットの音を入れてフレーズを書いています。
モード的アドリブでは緑丸は対比音(対比単位)を表しています。下の段のDom的の
2小節目の「E♭・C」は次のGm7へのドミナントモーションを瞬間だけ入れてみました。
3段目の4小節目と5小節目はフレーズが上向きに見えますが下に示してような下向きの
スケールを途中から1オクターブ上げることで音域を変えています。
これらを全てつなげてみるとしての16分音符のような下向きのスケールになります。
下の楽譜のMood的の1小節目で「D」音は対比音、次の緑丸の「F」音は強拍部で
フレーズの始まりです。ここで対比音から始まって「A・F」の次で対比単位へいき
次の小節の「G」音の基音で緊張から緩和になり、同時に次のFの対比音にと機能が
重複した音になってます。小節線を意識を超えてフレーズが出来ています。
上の楽譜で最後の段ではドミナントモーション的に「Gm7・C7」が「G・F♯・F・E」という
半音で下がっていく音に合わせたコード進行とフレーズになっています。
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