【109】法華寺 奈良平城
住所 奈良市法華寺中町882
宗派 真言律宗
山号 なし
開山 光明皇后
本尊 十一面観世音菩薩
国宝 木造十一面観音立像 絹本著色阿弥陀三尊及び童子像
重文 本堂、南門、鐘楼 乾漆維摩居士坐像 木造仏頭、木造二天頭
備考 門跡尼寺院
藤原不比等の邸宅を国分尼寺としたのがはじまりで、法華滅罪寺となり大寺院であった。遷都後、衰退し西大寺叡尊により再興され真言律宗となります。
小浜の羽賀寺の十一面観世音菩薩が女帝元正天皇のお姿と思われます。同様に法華寺の十一面観世音菩薩は、光明皇后の写しと言われていのす。蓮が後背となるめずらしい柔らかな女性的なお姿です。肉感が妖しいまでの表情、姿態に一瞬仏であることを忘れさせられます。また、光明皇后がこうも妖しいまでに美しかったのかと思うと、聖武天皇が憎たらしくも腹立たしく思う気持ちが出てきます。
1㎝位の小さな犬の焼き物がありまして、腹帯に入れておくと安産になるとのこと。我が家にも一匹居ますが、3姉妹お世話になりました。尼僧みずから護摩の灰を粘土に混ぜて焼いたものだそうです。光明皇后以来の伝統と言うことなので約1300年前から続けられてきたお守りなのです。
【法華寺】
守り犬 そっと忍ばせ 腹帯に 初孫の無事 願い届けよ