第13回角川春樹小説賞受賞作品「駆ける少年騎馬遊撃隊」の続編です。
最初の「風、再び」から始まり
1話では主人公が疾風迅雷、風のように駆けてゆく姿を描写していましたが、
2話では風が物語の中心で描写されています。
本誌を読んでいる時にジャズライブで伊藤志宏ソロピアノ演奏を聞いて、
ピアノの音色と本誌の風の描写がシンクロして行くことを感じました。
様々な風の描写が浮かんできました。
筆者が描く人馬一体、ピアノとピアニストが奏でる一体感が同等の世界感に浸りました。
それと2話では筆者の山中幸盛(鹿之助)についての思いが切々と語られていて、
毛利対尼子、小六対山中幸盛といった図式でなく、
少年騎馬遊撃隊でもない物語となっているような気持でした。
稲田さんにはどうしてここまで山中幸盛(鹿之助)への思いがあるのか聞いてみたくなりました。
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