科学捜査官といえはテレビドラマ「科捜研の女」が思い柄画がれるかもしれません、
しかし、現実はテレビドラマとは違います、著者は全国の数々の難事件を背後から支えてこられ、
そのためのスキルアップを図られ、科学捜査の重要性を知らしめています。
本書には世間を騒がせた数々の事件の科学的観点からの内容が書かれており、
これらの事件について再認識しました。
しかし、警察内部は官僚社会です、出る釘は打たれるとのことわざどおり自分の考え、絵がいたとおりに物事は進みません。
どんな時代でも上層部は組織に組しないものは排除されていきますが、
著者は自分の信念である、事件捜査における科学的な方法論で解決するかという手法の確立に向けて邁進する姿勢です。
それと現場主義を最後まで突き通される姿勢には感銘を覚えます。
出世したからその人の人生が成功したかは別問題であると思います。
そして現在、科学警察研究所は著者の思いがかなったような組織として
「科学捜査についての研究・実験及びこれらを応用する鑑定・検査、犯罪の防止及び少年非行防止についての
研究・実験並びに交通事故の防止その他交通警察についての研究・実験を行っている。
これらの業務対象は広汎にわたるため、
生物学、医学、化学、薬学、物理学、農学、工学、社会学、教育学、心理学等の専門的知識・技術を有する研究職員が、
それぞれの専門に応じた部門に配置され活動している。」
これからの科学警察研究所に期待したいとも思いました。
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