世界の艦船2025年4月号の特集は変革期のドイツ海軍です。
30年ぶりのドイツ海軍特集です。(1986年11号特集・西ドイツ海軍)
最初に岩間陽子氏の「ドイツの海洋安全保障とインド太平洋戦略」について解説がありました、
岩間氏はドイツ政治外交史の専門家です。
ドイツ国家の成り立ちから現在の状況について解説されていて、
特に「現在ドイツと海洋戦略」において経済はロシアとのエネルギー、中国との自動車産業が今となっては重くのしかかり、
国内では右派が躍進している現状で海外戦略でのスキル不足が課題であると解説されています。
岡部いさく氏は「現状と将来計画を分析する」の解説では30年前の沿岸主体での活動から
地中海、太平洋、インド洋へと海岸展開は通常任務として行われるようになり、
そのための艦船も必要となってきましたが、移行に際しては艦船製造においても課題があります。
それらは「現代のドイツ海軍艦艇たち」の解説の中で各氏が指摘されています。
一番気になる記事は小林氏の「212A」型潜水艦についてです。
「212A」型は建造時には最新鋭の潜水艦であったが、
今日の技術進歩により次期潜水艦「212CD」型は一回り大きくなり、
発電機の増設、リチウムイオン電池の搭載、光学マストの採用と先進的潜水艦となりうると解説されています。
これらの事から潜水艦活動も広域活動を求められています。
その他の記事では
中国の海事専門誌が報じた記事です。
海自次世代護衛艦「13DDX」の最新情報は中国海軍が海自をいかに研究しているかが、読み取れます。
中国新型XLUSV「虎鯨」の実像ではUSV開発においてアメリカと中国が進んでいますが、
中国の方が進んでいることを強調しています。
このことは中国が自国アピールに重点を置いていることが分かります。
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