フランス戦略研究財団(FRS)の副所長で、地政学と国際安全保障のスペシャリストである、
ブルーノ・テルトレが編集した「地図とデータで見る軍事戦略の世界ハンドブック」を読みました。
内容は地図とデータを駆使した世界の軍事情勢を分かりやすく解説されています。
ただし、発行は2019年で日本語の翻訳では2021年6月なので、ウクライナについての特筆はありません。
世界のパワーバランスが旧ソ連の崩壊後から崩れて行き、
中東、中央アジア、アフリカと世界のいたるところで戦乱は起こり、現状が変化している現在です。
特にロシアは最近では国力が回復してプーチンは旧ソ連時代への回復を試みており、
中国は経済発展を遂げて軍事力を盾に周辺地域を威嚇しています。
この様な緊張下にある世界を本誌は
兵力バランス、核戦力、ミサイル防衛、防衛産業、自然環境、ジハード・テロ等の項目を簡素にまとめています。
それを分かりやすい色鮮やかなイラスト図法を用いて読みやすくされています。
特に「危機と緊張」についての項目は興味があります。
・ジハード・テロ
・アジアにおける緊張
・北朝鮮の核危機
・緊張が高まるペルシア湾
・シリア-革命から戦争へ
・危機にある中東
・サヘル-展望としての戦争?
・アフリカ-ジハード主義と内線
・「戦略的」北極
この項目を読んでいた時にフレデリック・フォーサイスの「ビアフラ物語」を思い出しました。
「ビアフラ物語」読んだ時から現在に至るまで、アフリカは増々混乱に拍車がかかっている。
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