この本を読むきっかけとなったのは、JAZZピアニストの守屋純子さんがブログに推薦本とされたからです。
その前は恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」<幻冬舎>2016年を推薦されて読みました。
お二人については共に同学年で学生時代にJAZZビックバンドで活動されていて、
恩田さんとは早稲田ハイソサエティー・オーケストラに所属してアルト・サックスを演奏した
山口さんもスィングジャズ研究会のビッグバンド=ジャズオーケストラで、
サックス・クラリネット・フルートの演奏で活動されていて、お知り合いとのことです。
守屋純子
山口ミルコ
恩田陸
山口さんはこの本の中では恩田さんについてはないのですが、山口さんは幻冬舎で活躍されていて、
恩田さん幻冬舎から「蜜蜂と遠雷」出され第156回直樹三十五賞、第14回本屋大賞を受賞されています。
本の内容はバブルです、平成元年ごろに就職した、様々な業種の女性にインタビューをしながら、
同時並行として自分の会社員としての歴史を明かしていく、という物語です。
この時代の人はバルブを経験されていて、著者も同世代の人として、
自分の歩んできた道と対比して何人かの人の歩みを紹介しています。
共通点はセクハラ、パワハラが堂々行われている時代に如何にして生き延びたか、
その代償は体を壊すことに繋がります。
でもこの本に出てくる人は成功した部類に入る人で、その何十倍もの人が、人生の破滅に追いやられています。
元々、婦人公論に連載されていた読み物なので、章ごとに短く纏まっており、
とても読みやすい形式になっていてあっという間に読んでしまいました。
自分はこの時代は機械職から営業職に代わり、
営業でも法人営業という他の部署からは絶対行きたくない部署の一つでした。
でもバルブの時なので、この部署には人が増えて、予算は沢山あり、この本に書かれている事が浮かんできます。
リーマンショックでも通信会社には影響は少なく、時代は携帯電話へ移行していきます。
それと営業ノルマが達成しなくても給料は変わりませんでした。
金の切れ目が縁の切れ目かな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます