川の人気もの

や~まの にんきも〜の それは~~
歌うのが好きな中年男の無理して書いてる、主に鮎釣行記。

2013年8月19日金山沢~西山816.4m(沢登)

2013年08月18日 | 第一日曜日山行
 今日は月例登山のうちでも唯一の沢登です。8月の沢登は例年佐賀労山と合同沢登ですが、今年は別々にやるということです。しかし残念な事に参加者はたったの二名です。沢登は装備がまた必要で、以前沢から落ちて大たい骨を折って大けがをした会員がいるのも皆さんを躊躇させている要因の一つとも思えます。しかし、沢登の気持ちよさに開眼するともう夏には普通に山にはいけない体になってしまいます。詳しく分類すると山病に感染した一部の人にかかる沢病という病気に感染して症状が出始めた状態と言えます。まだ軽度ですけど・・・。

 ルートは二人だということもあり、坊主ヶ滝から源流を登りつめて西山に登って下りてくるルートに決定した。西山には一度登ったことがあり、おそらく源流から下りてきたことがあるので、およそ大丈夫だろうと考えていた。ネットで見ると、金山に登ったり、西山に登ったりして下りてきている。私には初めての沢だが、相方のMさんは登ったことがあるという。何とかなるだろうとほとんど初心者の二人は唐津を7時過ぎに立った。

<コースタイム>累積上昇高度600m?、沢時間5時間?、山時間4時間?

唐津鏡0720=0830坊主ヶ滝駐車場?(しあわせの里の先)0850-坊主ヶ滝0905-入渓0920-1130昼食1200-二股(金山、西山)1300-1335源流部1440-1500西山1510-(小爪沢)-1630林道1640-1655登山口-湯の野(車でピックアップ)1705-1725坊主が滝駐車場1730=1840唐津鏡


 駐車場をどこに止めるか迷う。以前は広場があったような気がしたが、しあわせの里の先のそれらしき所に車を止めた。登山口の入り口が工事中で入れない。車道の工事を行っていて、どこを歩いていくか不明だが、とりあえず坊主が滝に着く。


ここの右からから登った。

 坊主ヶ滝は水量はそこそこである。滝を高巻いて登り始める。




坊主が滝の上部から下をのぞく。


この最初の4mぐらいの滝でずるっと滑り滝壺まで落ちる。結構手ごわい。






大きなナメ滝


淵には小屋がある。




 この大きな滝では結局上からロープを出して懸垂下降してから、再度登りあがる。とても私ではフリーで登れない滝だった。結構時間をかけて遊んだ後に、すぐ上の次の難所でどうやって登るかと迷っていると後ろのパーティの若者はその滝を登っていたようだ。

 残置ハーケンにスリングがかけてあるところでは、ここを通るか、その上の水量があるところを登るかも試みたが、結局スリングにアブミの代わりにスリングを二本つけてかろうじて登る。ハーケンの一本は少し動いてちょっと怖い。スリングを回収するのにMさんにビレイしてもらう。




一つ目の砂防堤




二つ目の砂防堤 ここの岩が綺麗だ。

そうこうするうちに腹が減ってきた。1130に昼食をたべていたら、後ろから来ていた5人組が抜いていった。若い男女の5人組から見ると、我々はおじいさんに見えるのだろうか。ちょっと悲しい気もする。












ここは結構厳しいところで、残置スリングをつかんでクリアーする。Mさんも年齢が75ということだが、バランスがよくひょいひょいと岩を登ってゆく。体が覚えているのだろうか年齢にしては身軽で軽快である。










ここが金山側の最後の二股だと思う。


問題の分岐点に来た。まさかこんなことになるとは夢にも思わなかったが・・・。

 水量も少なくなり最後の二股でどちらに行くか迷う。結局どちらからも行けたのだが。ここで、相方がいなくなってしまう。先ほど道を探していてMさんは赤い登山道の道をまっすぐ尾根に登って行った。ほんのちょっと離れたのだがこちらを見て確認したので「下りてきて。」と言って待っているといつまでたっても来ない、大声を出すけれども返事がない。最後に見かけた50m先に行ってみる。そういえば、フェルトの靴がはずれてテープで巻いているし、さっき足を打ったと膝小僧をすりむいていたし、枯葉がすべって、立木も大きなものがボキポキ折れる。もしかしたらと一時間ほどその周りを大声で探し回ったが、どこにもいない。いったい二人で来てはぐれてしまうなんてあるのだろうか?


これがMさん最後の写真、最後の二股の少し上あたり。

 しょうがなく電話を掛ける為に西山まで登る。からつ労山事務局に電話してMさんがいなくなったことを伝える。そして私は「西山から戻ってもう一度いなくなったところを探して、坊主が滝の駐車場に4時半ごろには着く。」と伝えて下り始める。



 非常にあせっていたのか、下りていて登ってきた道がわからなくなった。登り返して納得のいくまで探せばよかったのだが、似たようなところだと思い尾根を降りてきて、早く沢に下りても合流するだろうと下りてみるが、全く渓相が違う。沢も非常に厳しく、枯葉が滑りやすく、谷も深い。滑れば大けがするようなくらいひっそりとした谷である。ロープを出して懸垂下降で降りて行けば安全なのだろうが、出すのが面倒で結構危ない所を降りてきた。

 何とか水が流れるような沢になり、しばらく下ってゆく。沢も大きくなり始めたころ、「小爪-湯の野」の看板がある。?ここはどこ?やっぱり間違っていて、90度尾根を間違えて下りたと確信された。結局沢が左に曲がっているので全く逆のほうに下りているが、いまさら帰れないので見覚えのある登山道をそのままどんどん降りて、登山口まじかの林道に出たところで電話する。一次捜索隊3名はすでに出たとのこと。場所の説明をしていると、Mさんが坊主が滝近くで発見されたと報告があったようだ。張りつめていた気持ちが緩んで、急に疲労感を生じた。とともに大きな安堵感を得た。すぐに捜索隊を出してくれた事務局や仲間の行為もたいへん有難く、心強くうれしかった。
 
 車を小爪登山口の湯の野バス停辺りまで回してもらい、Mさんも乗っている車に坊主が滝駐車場まで送ってもらった。Mさんと二人で今日の話をしながら帰路に着いた。Mさんは西山がわからずに尾根をまっすぐ進んで下りて早良区のほうに下りて国道を戻って、坊主が滝の駐車場まで歩いているときに丁度一時捜索隊の車に拾われたようである。西山は尾根から直角に左に曲がって少し登るのだが、わかりずらかった。私はと言えばMさんを探そうとして迷って変なところに行った自分が情けなかった。しかし、山の怖さを十分に勉強させてもらった。沢は気持ちよいが、源流探検は結構慎重にやるべきだと反省の一日になった。
Mさんお疲れ様でした。


今日は山の教訓で知らない山では、お互いに離れない皆さんもご注意を。


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