前記事で嵐のシングルをレヴューし、相変わらず沢山の方々に見ていただけました。ファンのパワーというのは凄いものだなと改めて実感します。
さて、本日のレヴューは嵐のカッコいい曲が好きだという方にも楽しんでみて欲しいカッコいいバンドサウンド。
UNCHAIN
『from Zero to “F”』
2017/6/7リリース
日本クラウン
CRCP-40516
まず、1曲目を聴いていただきましょう。
カッコいいですよねぇ・・・・楽器のクローズアップを多用したMVも良いです。コレ見ながら音を聴いてると楽器と曲の関係性が更に理解できる気がします。
今でこそベースやドラムのグルーヴにワクワクしたり、ホーンの華やかさやストリングスのダイナミズムにドキドキする様になりましたが、音楽を聴くのが好きになった頃は楽器といえばギターでした。自分の中でギターヒーローみたいな人がいたものです。
アンチェインの曲を聴いてると、やはりギターってカッコいいなぁと素直に感じられる。もちろん、多彩なビートを叩き出す吉田くんのドラムとグルーヴを醸し出す谷くんのベースが根底にあってこそではあるのですが。佐藤くんのギターはコードカッティング一発で惹き込まれるオーラがあると思います。
で、結成21年目に突入したアンチェが出す9枚目のオリジナルフルアルバムがコレな訳ですが、最初に聴いた時は少しピンとこない部分も結構あったんですよ。(自分の好み的に)曲ごとにムラがあるなぁと。彼らの作品で、1枚通して素晴らしく完成してるアルバムは何枚かあって、それらと比べて・・・・みたいな事を思ってしまったんですが、発売から1か月して印象が変わりました。
本当に良いアルバムです。バンドしてのアンサンブルが熟成して一塊で聴く方にグワッと覆いかぶさってくる感じが増しました。ドラムが今までで一番カラフルかもしれません。ギターの音色にしても素直というか真っ直ぐというか小細工なしで響かせている上にフレーズがありきたりでなく捻りが効いてる。
加えて谷川くんのヴォーカルの圧は、もう常人の域を軽く飛び越えてて(笑)
前半の6曲はどれもおススメです。如何にもアンチェインのメインストリームというソウルフルなグルーヴロックからウエットなレゲエチューンまでキャッチーな楽曲が揃っています。後半はアコースティックナンバーやアニソンっぽい曲、独特なタイム感と粘りがクセになる作品など、より多彩な彼らが堪能できるでしょう。
これだけのクオリティを誇る作品、もっと聴かれて欲しいんですよ。本当に。
内輪で盛り上がるだけじゃなく、もっともっと外に開いていって欲しいし、それができるバンドだと思うので、何かのはずみでこのブログにたどり着いてしまった方にも何かを感じて貰えたら嬉しく思います。