アイドルばかりというのも何なので(笑)、今日は私としては珍しいロック系。
こーいう若いバンドに惹かれるのは、嬉しくて何だかこそばゆい感じもしたり。
秀吉
『くだらないうた』
2011/8/3リリース
LASTRUM Music Entertainment
LACD-0219
フロントマン“柿澤秀吉”のファーストネームを冠したバンド名は、相変わらずインパクト大だね(笑)
しかし、音の方は実に真っ当なギターロック。
シンプルなスリーピースバンドだけど、サウンドプロダクションは意外なほど繊細で奥深い。
ディテールに凝ってるというより、楽器の本来の音色を生かしたトコロに素材の持ち味を引き出す“和食”の様なセンシティヴな感覚を感じる。
尖った感じじゃなく、緩くココロを包み込む音。しかし、楽曲はヴァラエティに富み多彩。
キャッチーで印象に残るサビメロを持つ「花かざぐるま」
疾走するギターや押し出しの強いベースが気持ちいい「新しい靴」
エイトビートのシーケンスパターンが郷愁を誘う(笑)ミドルチューン「僕の名前」
スティールギターがカントリーテイストを高める「くだらない話」
アフタービートを刻むギターがユルくグルーヴを醸し出す「あお」
タイトなリズムと煌めくギターがドライヴィンな曲を彩る「その声で」
弾き語りで染み込む歌声を聴かせる「夜の唄」
・・・・・・このアルバムに収められた7曲に共通する魅力は、フックの効いたメロディラインと秀吉くんの柔らかいクセ声。
ホワっとして柔らかいのに心臓をヒリヒリと擦る様なザラつき加減。
絶妙にスモーキーで、静と動を表現できるイイ声です。
そして、いいメロディが書けるというのは絶対的にアドヴァンテージになる。
このバンドが好きなのは、ポピュラーミュージックの基本がしっかり備わっているコトなんだと思うのです。
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YouTube: 秀吉 「花かざぐるま」 PV