日本グルーヴチューン振興会

Especia『GUSTO』

5月中旬から徐々に買う枚数が増えてきまして、レヴューがままならない状況(苦笑)
しかも、聴き込まないと簡単には書けないぞ、という力作揃いで嬉しい悲鳴とはこのことです。




本日の1枚はコチラ。



Especia
『GUSTO』
2014/5/28リリース
レーベル:つばさプラス
ディストリビューター:タワーレコード
TRNW-0051/52
Gusto










彼女たちを知ったきっかけは何だったのだろう・・・・そんな風に考えてしまうくらい自然に自分の守備範囲に飛び込んできたガールズユニット。それがエスペシアです。
大阪・堀江系と称されるローカルユニットだった彼女たちが世に問う問題作(イイ意味でね)がファーストフルアルバム『GUSTO』。



立ち位置的にはアイドルの要素も十二分にあるにも係わらず、このアルバムの出来上がりはアイドルという響きからは程遠い。なんだ?このツボを突っつきまくるサウンドメイク。
アレンジがものすごくカッコいい。それは確かなんだが、何だか普通じゃない感じが漂ってる。
イントロとインターミッションとアウトロがあるという時点で1枚のアルバムとして聴かせる姿勢が解る。しかし、ファンクフュージョンなイントロに続いて聴こえてくる、実質的なオープニングチューンがメロウでスロウでブルージーな「Bay Blues」。この時点でワタクシ、術中にハマってしまいました(笑)
普通、アイドル的ガールズグループのアルバムで、こんな手は使わないだろうと思うが、エスペシアには違和感なく馴染んでしまう。それが、彼女たちの異質な存在感なのかなと(勿論、褒めてます)。



実際のところ、このアルバムに収められた曲には古から続くファンクでクールでグルーヴィなポップスのエッセンスが満載。でも、それだけじゃないプラスアルファの領域が存在する。
それは、サウンドプロデュースのSchtein & Longerが持っている遊び心なのか、メンバーが持っている個々のキャラクターと声質なのか・・・・



最近のアイドルユニットには物語性が重要、みたいな話を聞いたりするんですけど、エスペシアに関してはサウンドと歌そのものに物語性がある様に思えて仕方が無い。ヴォーカルの成長とか、そういう単純な見方ではなく(上手く言えないけど)彼女たち自身のパフォーマンスとSchtein & Longerがクリエイトする楽曲の世界の中に、聴き手を惹きつけるストーリーが内包されていると思えてならない。



個人的に、カッコいいのに隙があるのが大好きです。ガチガチに固め過ぎない絶妙な遊びの塩梅。ゴージャス感もチープさも綯い交ぜで、何度も聴き返すうちに見えてくるモノがある。
実に面白い。歌もサウンドもクセがあって中毒性が高い。特に、フリーキーでテンションの高いサックスと、妙な引っ掛かりが印象に残るギターに顕著。それが、所謂フックの強さの源なんだろうなと思います。





兎にも角にも、今年のマイベストアルバム候補。もっと沢山の音楽好きに聴いて欲しいと切に願います。






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