土曜日に、BSエンターテイメント『歌伝説 ちあきなおみの世界』という番組を見た。
去年の11月にBSで放送されたモノの再放送らしい(ウチ、BS無いので初見です…苦笑)。
元々、ちあきなおみという歌手は好きだった。御多分に洩れず、クセのあるヴォーカルがツボにハマった。昔、別のテレビ番組で見た時に歌っていた「朝日のあたる家」に腰を抜かした記憶がある。演歌とかムード歌謡のイメージが強かったから、アメリカ民謡(私にとって「朝日のあたる家」はアニマルズの曲なんだけどね…笑)をエモーショナルに歌う彼女にメチャメチャ惹きつけられた。
昨日見た番組で、彼女は初期のポップな「四つのお願い」や「X+Y=LOVE」でキュートなヴォーカルを聴かせ、ジャジィな「星影の小径」からブルージーな曲から前出の「朝日のあたる家」から、それこそありとあらゆるジャンルの曲を歌いこなしてみせる。もはや、演歌歌手とか云々というレヴェルではない。こんなにも、何を歌っても“ちあきなおみ”になる、そんな存在は美空ひばりくらいしか思いつかない。
中でも、一番インパクトがあったのは友川かずきが作った「夜へ急ぐ人」。メチャメチャ感情がうねる。曲調もアレンジもカッコいい。エキセントリックかつエモーショナル。ホントに素晴らしい“歌うたい”だと思った。
そんな彼女も歌手活動を休止してもう14年近く・・・・勿体無い。ホントに惜しい。でも、彼女の魅力を知ってる人は、絶対に語り継がないといけないと感じてる。今の音楽シーンには存在しないこんな歌手がいたコトを。昭和という時代に、こんな凄いヴォーカリストがいたコトを。