いわゆる超望遠レンズは野鳥撮影では必須ですが、カメラの性能に大きく左右されます。
ミラーレスカメラであるZ6、Z7の像面位相差とコントラストAFの組合せは被写体を選べば好結果が得られますが、デジタル一眼レフカメラD500の位相差AFに軍配があがる場合があります。
(1)コサギ、タカブシギ、タシギのシルエット。
D500+200-500mmでの撮影です。真ん中のタカブシギ狙いですが、強度の逆光なのでシルエット化しました。D500の位相差AFモジュールはD5と同じマルチCAM20Kで、発売当時はかなり優れた合焦性能を示しました。このような強度の逆光でも真ん中のタカブシギに合焦します。
(2)草むらに潜むタシギ
D500にPF500mmを装着しての撮影です。デジタル一眼レフカメラの位相差AFはフォーカスで彷徨うことが少なく、ファインダースクリーンも(昔の一眼レフのすりガラスと比較すると)透過率が高く明るいため、双眼鏡を持ち歩く必要がなくなりました。但し明るいファインダーはスクリーンマット面での「ボケ味」の確認には不都合であるといわれます。位相差AFの合焦位置と像面の合焦位置とが異なるため、レンズ毎にフォーカス調整するのが好ましいとされます。この場面でも合焦位置に若干のずれが確認できます。
(3)換算1275mmで撮影したタヒバリ
Z7にFTZを介してPF500mm×1.7テレコンで換算850mm、APS-Cクロップで換算1275mmの撮影です。絞り換算f/9.5のためD500の合焦範囲外です。このためミラーレスZ7のコントラストAF頼みとなります。このような小型の野鳥はコントラストAFが苦手とするものですが、なんとか合焦したようです。
(4)庭のツグミ
庭のツグミをZ7+800mmで撮影し、トリミングしたものです。日陰で低コントラストという条件での撮影です。Z7のトリミング耐性期待での撮影でしたが、4000万画素には厳しい条件で、PF800mmも性能を発揮していません。
(5)春木川のバン
春木川のバンをZ7+PF800mmで撮影したものです。順光でコントラストAFの合焦も問題なく、Z7の4000万画素とPF800mmの高解像度の相性の良さがみてとれます。
(6)PFレンズのボケとは
PF800mmはフレネルレンズで小型軽量化したものであり、持ち歩きには便利ですが、不思議なボケになります。点光源が多数光源となるようなボケかたをします。雪の結晶のようなボケです。但しこのようなボケかたが問題になるようなシーンは少ないと思われます。
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