いくら赤倉の最後のジャンプを飛び切れようが、パンプトラックが速かろうが街に戻ってくればただの人です。
同級生には零細YouTuberもいるご時世、スクールカーストでは下位に沈みます。
そんな時はこれ、ウイリーマスターになれば良いんですよ。
世界中で誰でも笑顔にできるトリックはウイリーです。ドロップオフやバックフリップじゃありません。ましてやウォールライドなんか警察に捕まるだけです。
誰も危険にせず、かつ見栄えがする技術はウイリーですよ。
そういうわけで息子に今ウイリーを練習させているのですが、これは非常に良い練習になりますよ。
ウイリーのフロントアップはフロントタイヤの反発とペダリングをシンクロさせないといけないので、まずタイミングを合わせる技術が養われます。このタイミングを合わせるのは実はやたら難しいですし、大体フロントタイヤを潰して反発を得る感覚もなかなか感じられません。ぶっちゃけかなりセンサーが鍛えられます。
さらに上がったら上がったで、フロントの高さをいじるするのもまた難しいんですよ。縦軸はペダルの強弱とリアブレーキで、横軸は膝や上半身のボディバランスで整えます。つまり2軸同時操作をやらなくちゃなりません。これはなかなか難しいですよ。
こういうことを年少時から積み重ねて体に染み込ませていくことで、将来バランスの良いライダーになることができます。
バニーホップみたいな体に負担のかかる乗り方ではなく、こういう筋力に頼らない練習は小さい時からずっとやっていくと良いですよ。