
本題に入る前にROVEとSUTRAの何が違うの?と言う部分にお答えしておこうと思います。
まずは設計者が違うと言うことがあげられるのですが、それよりも大きな違いはSUTRAはドライブトレインはMTB規格を使うように設計されています。
つまりSALSA FARGOと同じ思想です。
チェーンラインもMTB規格でそもそも設計されていますので、より太いタイヤに対応していると言えます。
ROVEはドライブトレインを全てロード用にすることが出来ます。
それが入門用ROVE ALの姿です。

シマノが入門用ロードコンポもまともなものにしようとしてクラリスをリリースしたわけですが、デュアルコントロールレバーもきちんとリリースレバーがメインレバーの裏に来るタイプです。昔はエルゴパワーみたいな親指でリリースするタイプがシマノの廉価グレードでした。
ここの部分は上級モデルと同じにしたのは正解です。ステップアップしていったときに操作方法が変わるのは感心できません。
8段変速に過ぎないので、変速調整がシビアではなく、ちょっと位ずれてても関係なく変速してきます。だからロングライドで気難しくならないのでとてもいいと思います。
SRAMは200kmくらい一気に走ると途中で変速調整しないといけなくなりますから。

クラリスはデザインもカラーもうまいと思います。全然安っぽくないですよね。
形もエッジが効いていて良いですね。チェーンが8速用は太くて頑丈なので、これも初心者には良いですよ。
丁寧な変速操作をしなくてもそうそう切れません。11速はヘタクソなら一発で切れてしまいます。立ちこぎでフルパワーかけながら変速する人が意外に多いので、これでチェーンがとても痛みます。8速用チェーンならそれくらいで切れません。

HAYESのブレーキはかなり良く効くので、制動力に不安無です。
文字通りフルブレーキングが可能です。
シマノの機械式は一番良いやつ以外は効かないので、これのほうが良いくらいですよ。
タイヤはオフロード用ではなく、ツーリング用のえらく頑丈なやつなので、パンクの心配も全然ありません。
ある意味通勤車として最強のスペックですが、初心者にも最高ですよ。
乗り手がバイクと一緒に成長していける、相棒のようなバイクです。