最近はスラックしたジオメトリーが全盛ですが、このバイクのようなちょっと普通に感じる見た目のバイクも非常に完成度高いんですよ。
スラックしたジオメトリーには明確な弱点があります。
その寝かされたヘッドアングルと立てられたシートアングルのせいでリーチがめちゃくちゃ長いくせにシート上げると窮屈になるポジション、さらに下り坂ではその窮屈なシート位置のためにドロッパーポストでシートを下げてやらないとシートが邪魔でまともに走れません。ドロッパーポストを搭載することがマストなバイク設計なんです。
だから、ちょっとした下りや交差点のようなコーナーリングでもシート下げないと調子悪いんですよ。
相当なドロッパー操作スキルが要求されます。
それに引き換え下の写真のようなジオメトリーのバイクは、シート位置を可変させずに常に良い操縦性が得られるようにできているので通常のコンディションでのライドがめちゃくちゃ快適です。
グラベルや舗装路などがミックスしたようなコンディション、遊歩道のような整備されたシングルトラックならばこういうバイクが実は走りやすいんですよ。
このLAVADOMEなんか本当にびっくりするくらい乗りやすいです。下り命なライダーじゃないのならばこういうバイクに乗った方が幸せになれます。
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現代のハードテールは何かブレークスルーがない限り進化の最終地点に到達しております。
さらにコロナ禍の最中は開発にリソースを割かなかったこともあり、2021モデル以降はカラーの変更のみでフレームに変化はありません。
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そういう訳で来年モデルは同じものであれば必ずさらに値上げされますので、まだ値上がりする前のモデルが売れ残っていればそれを買うのが賢いと思います。
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