現在、各社のトップモデルのオイルダンパーはオイル室に一切空気が混入しないような構造になっています。
オイルと空気が混じってしまうと減衰力が大幅に低下してしまうのでそれを防いでいます。
ダンパーはストロークすると内部の容積が変化するので、フルードのように堆積変化しないもののみでも大丈夫なようにブラダーと言われるゴムの伸縮できる部屋を設けたり、オイルと空気の部屋の間に動く隔壁(フローティングピストン)で仕切ったりしています。
この手のダンパーはオーバーホール時にダンパー内部を完全にフルードで満たさなければならないので、エア抜きが最大に時間がかかる作業になります。
押したり引っ張ったりして徹底的にエアーを抜いていきます。
こう言う作業は数をこなしてコツを掴んでいくことが大事です。
今では結構短時間でエア抜きすることが可能です。
高性能ダンパーは取り扱いがその分難しいのです。
自分で全部やりたい人は中間グレードが1番良いかもしれません。