アナログの時代、素人写真クラブの名人に聞いたことがあった。いつも入賞する『友人の母親』がいて教えてもらったことがある。題材にもよるのだろうが、例えば春の桜の開花を印画紙に焼くとき、フィルムはサクラカラー、印画紙はコダックを使うということだった。独特な色を表現出来たのだろう。 フィルムと印画紙の(他人には明かさない)秘密の組み合わせが、撮影者それぞれにあったのかもしれない。