気にならないわけではなかった
きみはまだ未成年だったから、日暮れてバーに連れて行くわけにもいかず、大抵は床が砂でざらついた海岸通りのアイスクリーム・ショップで過ごすのが、その夏のぼくらの日課だった。 ...
カナリア諸島から...
水口イチ子からのメールによれば、カナリア諸島でも、州都サンタ・クルスなら日本食が...
一番たやすい方法
長い旅の途上にあるきみだから、時折、わけもなく不安になるらしく、メールで自分をど...
統計局へと続く道すがらのこと
「また、逢えるよね」 きみが振り返って聞く。 それは、 戸山公園を抜け、 統...
驟雨、あるいは雨
驟雨、あるいは雨。 もう出掛けるのはやめにして、ふたりでダーク・ラムを一本飲ん...
I Can Hear Music
子供の頃、通う学校は違ったが、よく遊んでいた近所の同い年の木村さんという女の子が、中学に上がって、チマチョゴリの制服で通学を始めたのを見た時でも、ぼくには、それまでとは違...
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