『ユリイカ』が詩と批評の月刊誌だとは知らない人でも、過去に書店で表紙くらいは見かけたことがあるだろう。 『ユリイカ【eureka】・・・ギリシア語で「見つけた」の意を表す語の英語読み。アルキメデスが金の純度を量る方法を発見したときに言ったとされる』と広辞苑にあるくらいだから、最早、レッキとした日本語である。 ぼくは、去年の七夕の夜が明けた朝のことを思い出す度に、今でも「ユリイカ!」と叫びたくなるのである。