海水浴客が都会への帰り支度を終える頃から、遠く稲村ヶ崎の向こうへ陽が落ちるまでの時間が好きだ。防波堤の決まった場所に腰掛け、海の音を聴きながら、時折、視線の端に白波を見る。そうして、考え、本を読んで過ごし始めて数日、海に入ることを忘れてしまったかのようだ。
このところ繰り返し読んでいる、ある詩人のアフォリズムのような詩句のひとつ...
愛しはじめたころの気持ちを
箱にしまっておいて
今 つかいたかった
(松下育男詩集『5本の指』)
「詩の最初の一行は天使が書く。二行目は人間が書く」と言ったのは、いずれの詩人だったか...。
【Wilson Pickett / Land of 1000 Dances】
最新の画像もっと見る
最近の「『ノート(Cahiers)』或いは、稿本『北回帰線の南』から」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2007年
人気記事