この夏の猛暑のさ中、イチ子さんの庭(ぼくは、忙しいので庭の使用権はとっくに放棄した)では、プルメリアの花が当たり前のように咲いて芳香を漂わせていた。 そのご褒美なのか、そろそろ秋風が立つかという週末に、プルメリアの鉢は、イチ子さんにイの一番に温室に退避させてもらっていた。厳寒期も摂氏十五度以下は御法度だとか。夜中の温室には、小型のソーラーシステムで稼働する暖房設備が採用されている。 【Time Pools – She Knows Me Too Well】