きみの靴の中の砂

知の巨人に続け

 

 

 日本人には国産み以降、強い舶来志向があったらしく、それ故、多くの文明・文化の取り込みに長けてきた。明治維新後、鎖国時代の三百年の遅れを三十年程で取り戻せたのはそれが理由としか考え付かない。反面、欧米一番、日本は二番という観念も定着した。

 さて、近代・現代で世界一の知の巨人というと、ぼくはヴァレリーしか思い浮かばないが、では、日本では誰がそれに続くかと問われたら何と答えよう...。同国人だとサンプルが多すぎて諸説あろうが、加藤周一と答えて「それは大間違いだ!」とは言われまい。もし、そういう人がいたら、何時間にもわたってその理由を説明してもらうしかない。

 

 

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