かつて、つげ義春が月刊ガロに『ねじ式』を発表した頃、吉行淳之介が ------ ああいうものを漫画家に描かれると小説家は書くものがなくなってしまう ------ のようなことを言っていたが、『薔薇販売人』の著者にしてみれば、描く世界の雰囲気が似ていたから当然な感想だったろう。
その頃からだ、いわゆる『純文学の失速』がはじまったのは...。
それは、受け取る側の想像力の退化を意味し、視覚的、聴覚的なものが加味されたものが好まれ、故に小説より漫画、映画よりも自由な発想に富むアニメが好まれる時代がやって来たのは実に論理的な流れだったのだ。
【The Animals - We Gotta Get out of This Place】
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