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自主ライナーノーツ☆1「太陽の瞳、夜蛾(ヤガ)の唄」について。。。

2011-10-08 00:52:41 | ☆徒然blog…♪
いよいよ本格的に各所でのレコ発ツアー!?が始まります☆


夏。


イベントでのライブが重なり、しっかりとした「レコ発記念」としては、9/23の中目黒~JazzoomCafe氏プロデュース/2.5時間THE ダイナマィ☆SHOW!!まで待たねばなりませんでしたが(笑)、たくさんの皆さんのご協力もあり、とても楽しいライブ企画にすることが出来ました♪



そんなこんなで、書く、書く、と言っておきながら、忙しさにかまけて書かずに来てしまった「自主ライナーノーツ」も、これを機に、少しずつ、綴ってゆきたいと思います。。。



明日(正確にはもう、今日!)はいよいよ松本♪



このライブ迄に、アルバム全体について、まず、綴ってみようと思います。。。






まずはこの、長ったらしいアルバムタイトルでしょう(苦笑)。



「太陽の瞳、夜蛾の唄」、読みは、、、
「たいようのひとみ、やがのうた」です。



「夜蛾」の読み方が解らない、という声をたくさん頂中(笑)。



虫の「蛾」の仲間には「やままゆ」「やが」など、いくつもの種類系統があるのです。
その中でも、夜を連想させる、しかも蝶に対して、嫌われ者のイメージのある蛾の仲間「夜蛾」を選んだ訳ですが、、、


今作のテーマは、


表と裏、光と陰、アバウトにつづるとそんな感じで、これはかなり早い時期から構想を練って居りました。


シンプルに「太陽の瞳」というのが、今年2月迄のアルバムタイトル候補でした。



子供たちの企画のために曲を作る、という出来事がきっかけになって、年末から取りかかり、1月後半のライブ寸前に完成した、このアルバムのリードトラック「太陽の子」。

しかしながら、この曲の内容は、どちらかと云うと、マイナーな子に向けて、そう、かつて自分がそうであったような、、、そんな子たちにも光が当てられるように、という願いを込めて綴ったものだったのですが「太陽」という言葉のイメージのあまりの強烈な「明るさ」度合いに、自分で違和感を感じてしまい(笑)、この曲はこの曲でいいのだけど、タイトルから連想されるであろうイメージは、きっと、意図したこととは、少し外れたところに落ちるだろう、という予想もありまして、、、対になるようなイメージの曲が必要な気がしてならず、より突っ込んだ形で、自分の過去の体験も織り込んで描いてみたくなり、そうして生まれたのが「ミズアオ」という曲で、、、当初はこの曲「月の子」というタイトルだったのですが(笑)。



太陽の子、に対して、月の子(笑)。



大まかに言うと、この2曲が、このアルバム~太陽の瞳、夜蛾の唄、の根幹を成すイメージなわけなのです☆



そうこうしているうちに今年の最初の衝撃となった「初ハワイ体験」に出かけることになり。
その辺りのことは、今年2月付近の僕のブログを読んでもらえたらありがたいのですが(笑)。
正直なところ、自分のウクレレ音楽の居場所を見失ってしまった、そんなハワイ体験だったのです(笑)。
もちろん、それに勝る、素晴らしい体験と、発見の連続だったことは言う迄もありません☆
これは、そう、大いなる勉強と発見のきっかけになったという意味で、本当に意義深い、そして、このハワイがなければ、おそらく現在のどぶゆきはないと言ってもよいくらい、重要な、本当に重要な体験~事件!になった、ということなのです。。。


こんなきっかけをいただいた、ユースカイ斉藤さんには、どれだけ感謝してもしきれないのです。。。

本当にありがとうございました!
そしてまた、機会あらばなんとしても、生まれ変わった?どぶゆきとして、ハワイを訪れてみたいと思います。。。




さて話を戻して。。。



これからいったいどうやって音楽と向き合っていったらよいのか。
ウクレレっていう楽器に感じていた、希望や未来を、どうやって、もう一度、どうやったら探し出せるのか。
渡ハ前に、スタートを宣言し、出版で協力いただいている、渡辺音楽出版さんにも相談し、動きだしてもらっていたので、アルバムをチャラにする訳には行かない状況もあり、、、かなり追いつめられた精神状態だったことは間違いなかった、そんな2月だったのです。。。


そんな時に出会ったのが、いや、正確には「再会」ですね!美濃のウクレレビルダー~アンセスターズの坂井はじめさん、だったのです。。。


実は彼とは、去年の3月、フロッグスリープと一緒にツアーした、愛知の「ほくぶ停」さんで出会っていたのです。


たまたま偶然、タイミングを計ったかのように西荻窪で開催されていた、アマチュアビルダー展に出展されるとの情報をネットで発見、何か、細い糸を手繰るような、、、すがるような気持ちで、駆けつけたその展覧会。


そこで再会した坂井さんと、彼のユニークな極上のテナーウクレレ~グランパ。



はじめさんのブログ~http://qysbb633.cocolog-nifty.com/blog/


このウクレレを手にしたとき、、、なんだ、日本にこんなに面白いモノが、あるじゃないか!ってすっごくぴーんと来てしまって(笑)。

強引に、あるいは、引きずられるように?このウクレレを譲ってもらうことになったことをきっかけに、また「いち自作自演の唄うたい」としての自分、つまり、音楽をやり続ける自分の原点、に立ち帰ることができたのです。。。

ブルース音楽が大好きだったどぶゆき。
明けても暮れても、ブルースのニュアンスを体得するために、ひたすらギターの練習につぎ込んだ、20代前半の時間。

なにか、そのフィーリングと、日本固有の良さ、を合体したようなフィーリングが、音の良さとは別の次元で織り込まれていた楽器が、このウクレレだったのです。

あ。

いま、ライブで使えるように調整中なんですよ(笑)。




かなり話が逸れたようですが、このあと、更なる出来事が。。。




皆さんも関わらざるをえない事件となった「震災」。




音楽なんてやってる場合じゃないでしょ(苦笑)。




このことはもう、なんと記したら良いのか、未だに解りません。
どうしたらよいのか。
なにをしたらよいのか。




震災寸前に、ようやくエンジニアとの打ち合わせにこぎつけ、製作をスタートさせる予定だったこのアルバム。
この時点でまだ曲は半分しか出来てなかったんですけどね(爆)。



結局3月の後半も、何も手につかないまま、空白に。。。



そんなもん、大切な人や思い出を一瞬で失ってしまった数えきれない方々のことを思えば、なんてことないものだったのですが。



唯一、開催することになっていた、ゲンズブルー、JazzoomCafe とのイベントライブ「ウクレレ維新」が、震災後1週間のタイミングで訪れて居り、、、これを開催するか否か、また、電機が来るのか、電車が動くのかなど、いろいろ意見が飛び交う中で、結局チャリティ企画として開催、そして、開催するにあたって、どういった思いで臨むのかを必死で導きだした結果、、舞台出身のどぶゆきとしては

「そこにゆけば今日も舞台がある」

ただ、それだけのために、音を鳴らし、舞台をぶち上げるしかないのだという想いにたどり着くよりほか、なかったのでした。



否応無しに自分の内面と向かい合うことになってしまったのですね。
それはしかし、偶然にも、今回の作品のテーマと深くリンクすることでもあったのです。



さて、それでも時間は止まりません。
予約を入れてしまった録音スタジオの予定初日は、刻々と迫ってきます。



深く深く潜り込んでしまった心をなんとか手繰りながら、なんとか曲作りを進めたのですが、、、これが。
その状況のハチャメチャさとは裏腹に、曲作りそのものは、今迄にないほどスムーズに、そして、的の絞れたモノになっていったのでした。
どうしてそうなったのか、それは、今でもよくわからんのです。。。


ウクレレシンガー友達のmanoさん曰く、


「なんか、常に魂が、半分体からはみ出していたような」様子だったらしいです、ぼく(笑)。




あまりに衝撃的だったテレビ映像の数々。




何でもない時に突然涙が出て来てどうしようもなかったり。
何をしていても心ここにあらず。。



それでも、何故か、音楽に向かっている間は、ある程度の気持ちと、異様な集中力をキープできていたのでした。




音楽そのものが救いだったのでしょうか。



事実、録音中は、何度も、マジックのように歌えたり、弾けたり、したことがあったのです。。。





そしてもうひとつ。




いつも心のどこかにある町、故郷の、愛知県扶桑町。
ここを離れてもう20年にもなります。
その間、多くの景色が変わりました。


いつもそこに居れば、少しずつの変化の中で、気がつかないこともあったのかもしれません。


一瞬にして故郷をなくしてしまった、多くの方々のことを思った時、


「ああ、故郷って、そこに居ても、なくなってしまうこともあるのか」


「故郷って、本当は、だれしも、心の中にしか、ないものなのかもしれない....」




実家の付近にも、いつか駆けた畦道や、ザリガニを探した池は、もうなかったりするのですが、、、



そう思ったとき、



いま記録しておかなくてはならない唄がある、



と思って綴ったのが、



古鼠川唄、だったのですね。



本当は古い曲を1曲、リメイクして入れる予定だったんですよ。
でも、入れ替えることに。





詳しくはまた曲解説の時に書きますが、実家は古来から、河川の氾濫との闘いの歴史のなかで暮らして来た集落にあるのです。



ダムの完成とともになくなった、河川運輸業。
その仕事を古くから任され、営んで来た集落。



今はもう、面影しか残っていない曾祖父までの代の歴史を、綴っておくのは、いまだ、と思い、完成させたのがこの曲だったのです。
これも、できあがるの、早かった(笑)。



太陽と月、そして、いつかの故郷。。。



ここで、一応このアルバムの骨格が出来上がった訳なのです。





あまりの出来事のため、タイミング的に、どぶゆきの作品としては、すこし重めの表現になっている部分も多々あるかとは思います。

そして、ウクレレ弾き、というより「いち創作音楽家」として、いままであたためて来た、あるいは、表現したくてもうまくできずにきた、様々な事柄を一気にまとめあげ、自分が抱え込んで来た「何か」を外に解放してやるような、、、そして、表現者としては、ディランやレノンがそうであったように、、、個人的な事柄を、をどうやったら普遍的な「唄」に昇華できるのか、、、ということを考えながら、それはそれでかなり覚悟の上、チャレンジして臨んだのが、今作なのでした。
加えて、新曲で固める、という、、、なんと無謀な挑戦(苦笑)。



もうね、これが納得いく作品にならなければ、音楽ひとくぎりしなくちゃいかんか、と、思うくらい、張りつめていたのも、確かです。。。



過去は、暗いことの方が多かったどぶゆき。
特に幼少~小学校低学年の頃は、かわりもので、友達も少なく、皆と混じって遊べない子だったので、内向きに考えたり、内向的になることが多かったと思います。


しかし、人それぞれ、得意も、長所もそれぞれ、なはず。




チビの影響でおもしろおかしく読ませてもらった昆虫達の話の中でもひときわ心に残ったのが、この、蛾、の世界のお話。




ジャケットは「オオミズアオ」という蛾をモチーフにしています。


これは、、、西洋では「ルナモス」すなわち「月の蛾」と呼ばれ、詩的で美しいものとされている蛾なのです。
更に言うと、西洋では日本のように「蛾」と「蝶」をわけないのだそうです。。。
実際に学術的にも、蛾と蝶を明確にわけることは難しいのだそうですよ!




太陽の瞳を持った、蛾。




美しく光り輝くものと、嫌われ者のレッテルを貼られてしまってはいるけれども、、、本当は美しさを秘めたもの。



相反する世界の複合体の中に、それでも希望を見いだしたい、そんな想いから、、、このタイトルを使うことにしたのです。




希望を。




それがいったい、どこにあるのか解らないけれども。。。





それぞれがそれぞれの場所で、みな、各々の中に、必ず秘めている、輝きを。。。






ながーい記事、最後迄、読んでくださってありがとうございます(笑)。
ここ迄読んでいただいて気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、そう、今回の作品は、言葉で解説?のように綴るのが、とっても難しく、それで、毎作書いて来た自主ライナーノーツを書けず居た、という経緯もあったのですよ。

と、いいわけしつつ(笑)。



毎日とはゆかないかもしれないけど、今度は、1曲ずつ、少しずつ、書いてゆこうと思います☆



あー。


あかん、もう寝よ(爆)。





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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まったく (mano)
2011-10-08 13:11:52
シェイカーにほおりこまれて
がしゃがしゃと振り回られているかのようかこの半年。
自分と、自分を取り囲むものにいったい何が起こっているのか
きっと誰も理解出来ていないんだろう。
正気を保っていられる人なんて、果たしていたのだろうか。
そんな中で『降りてきた』とも言える今回のアルバムには…

なんだろうなぁ、なんかね
尋常じゃないものを感じますよ、いやほんと。

ライナーノーツ、続きも楽しみにしてます。
とりあえず、長野のみんなによろしくお伝え下さい。

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Unknown (せいいち)
2011-10-08 23:10:24
夏の終わりに、どぶさんと語りあったとき、
ライナーノーツの話してたなー

聴いてくれてる人も、今回、どぶさんのアルバムの事を形容するのは、大変かもね。

自分は、車では、聴かないなー
何故か、どぶさんのCDは、
いつも、夜中に、ヘッドホンで、

聴いてる、聞き流しが出来ない
デイジー☆どぶゆきのCDは、

少なからず、こんな俺の
ウクレレの教科書でもあるわけよ♪

また、出会える時、ながーーーい
音楽の話しましょう。
返信する
おおっ! (どぶゆき。)
2011-10-09 23:28:28
記事も長けりゃ、コメントも熱いっ!
ありがとうございます。。。


manoさん☆
長野に現れる人候補の、筆頭だったんですが、アナタ(笑)。
そうだよね。
未だに、シェーカーの中、さ。
ホント、言葉にできない部分が多いだけでなく、複雑に絡み合ってしまった感じでね。。。
きいてくれてありがとう!


せいいちさん☆
嬉しいですね、そうやって聴いてもらえるのは♪
でも教科書になったら、アホうつるので気をつけてね、ってもう遅かったね。
猿マスク被ってたわ、最初から(笑)。
また徒然なるままに、話したいね~。
そうだ、今日、長野の方から、とあるお宝をいただいたのですよ。
「人々に勇気を」
と、書かれたレコード!レコードだよ(笑)☆
涙出るぜー。
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